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物流ニュース
大和ハウス工業 「DPL流山 I」が完成
2018年4月15日
大和ハウス工業は3月28日、2016年から千葉県流山市に建設していた物流施設「DPL流山Ⅰ」の竣工式を行った。
この物流センターは同社が『マルチテナント型』とする複数のテナントを受け入れるタイプで、第一種農耕地のため今まで開発されずにいた建設地域で、近時は農地の65%が耕作放棄地となっていたことや道路の利便性が高いことから、大和ハウス工業の浦川竜哉常務が社長となり、「流山共同開発」を設立し、流山市や地元企業と協力し開発を進めていた。
「DPL流山」は18万2000平方mの敷地に全3棟の物流施設を建設予定で、今回は1棟目の『DPL流山Ⅰ』(延べ床面積14万1315平方m)が竣工した。地上4階建て、プレキャスト・プレストコンクリート造を採用したことで従来より細い柱で強度を確保。庫内スペースも広くとれ、建物の内部は直線で幅300m、奥行100mの空間が広がっている。また、45フィートコンテナ車が各階に直接乗り入れ可能なダブルランプウェイを採用、施設全体で256台分のトラックバースを完備。地震の際は揺れを最大8分の1に軽減する免震構造で、建設する3棟の中で最大となる。
今回竣工した「DPL流山I」には1Fにヤマト運輸、2Fにダイワロジテック、3Fにセンコー、4Fに丸紅ロジスティクスがテナントとして決まっている。
浦川氏は「この施設は職育近接を目指したもので、テナントの従業員の働き方を支援するべく、仕事と子育てを両立させたい方のために、従業員専用の保育施設をメインの出入口側に開設。合わせてコンビニやカフェテリアも完備した」と説明し、「10人の求人募集に100人の応募があったと聞く」とも話した。
この館内保育施設は1〜5歳まで40人の子供を受け入れる。保育室内は150平方mの広さがあり、優しい木目調のクッション材で床と壁を覆い、明るい陽射しも入る。園庭も有り、保育室からベランダ伝いに安全に移動できる造り。保育料は1時間当たり1歳児が150円、2〜5歳児は100円。厨房もあり、料理専門の人材も入れるなど、有料で昼食も提供する。
竣工式に出席した流山市長の井崎義治氏も「流入世帯1位を誇る、30〜40代のご夫婦家族が毎年沢山転入して来ている。都心から一番近い森の街として、家を持つなら流山、子育てするなら流山として開発にも協力していく」とあいさつ。 ダイワロジテックは、「AIやロボットなどの機械化した流通作業をこの施設で行い、他の施設への導入モデルにもしていく。すでにアパレルや雑貨関係で数社から依頼が入っている」と話す。この次世代型多機能の同施設は5月1日から本格稼働する。
◎関連リンク→ 大和ハウス工業株式会社
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