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物流ニュース
TTS トランコムの求荷求車マッチング、荷付きでトラックリース
2018年6月5日
愛知県名古屋市に本社を置くTTS(上林亮社長)は、平成28年3月7日に設立。トランコムと三井物産が折半出資した合弁会社で、トラックのリース事業を手掛けている。通常のリース会社と異なるのは、荷付でトラックをリースする点。出資会社のトランコムは求荷・求車のマッチングサービスがメインで、TTSは、トランコムが取り扱う1日約1万件の情報のうちの約50%、5000件近くのマッチングを成立させている。
「三井物産の協力を得て、発注から納車まで約1年かかると言われるトラックでも、驚くほど短期で納車していただけている」と、トランコム執行役員も兼任する上林社長は話す。
リース契約は基本が5年だが、7年などのケースもある。「待機(拘束)時間が長くてコンプライアンスが守れない」や「手積み・手下ろしはキツイのでドライバーが嫌がる」など、荷主とドライバーの間で頭を悩ませる経営者も多いが、TTSが扱う仕事は65~70%がパレット積みという。「TTSのリース料はトランコムでの運賃と相殺できるので、車両購入の現金がなくても、新車が通常より短期で手に入ると喜ばれている。ただ、トラックだけでいいという要望にも今後、対応を考えていく」と語る。
車は大型と4トンの中型だが種類は色々とある。TTSのフェイスブックを見ると、ユーザーから多くの書き込みがあり、「1年はかかる大型アルミウイング車2台の納入で、3か月というスピード納入をしてもらえた」という声と共に「トランコムさんからの運賃収入でTTSのリース料支払いを相殺してくれ、トランコムさんとのパイプが太くなったように思う」との声もある。
上林社長はプラスアルファのサービスとして、「トランコムが運営する求人情報にトラックドライバー募集の広告を安く出せて、効果も良いと聞いている。大きなグループの一員として、安定して仕事ができるということがドライバーの定着にもつながるのでは。要望を聞き入れない荷主から脱却する良いきっかけになるかも」と述べる。
◎関連リンク→ TTS株式会社
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