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物流ニュース
日野とフォルクスワーゲン トラックの技術で協業
2018年4月29日
日野自動車と独・Volkswagen Truck&Bus GmbH(フォルクスワーゲン、以下VW)は4月12日、継続性のある戦略的協力関係の構築に向けた合意書に調印。トラックなどの商用車の技術や商品、調達といった幅広い分野での協業関係の構築について検討を開始した。
同日、都内で開かれた共同会見でVWのA・レンシュラーCEOと堅い握手を交わした日野の下義生社長は、「自動車業界は100年に一度の大変革期を迎えており、物流業界もドライバー不足や高齢化などが深刻化している」と前置きし、「VWと対等なパートナーとして、顧客にとって、最高で新たな価値を提供していきたい」と述べた。
レンシュラーCEOは今回の合意について、「事業を展開する地域や商品ラインアップの観点から、両社がシナジー効果を強く発揮しうるもの」とし、「主に、既存内燃パワートレーン、ハイブリッド・電動パワートレーンや、コネクティビティ技術、自動運転などの成長領域で協力していく」とコメントした。
今後、両社のメンバーで構成されるアライアンス委員会を立ち上げ、将来の物流・交通・ビジネスシステムなどの変化予測を行い、足元と将来の具体的な協業を目指す。同委員会には両氏も参画し、「タイムリーな意思決定が可能」としている。
両社の親会社や既存の協力企業との関係に質問が及ぶと、下社長は「親会社からの強力なバックアップが我々の強み」としながらも、「乗用車オーナーの求める価値は、運送会社の求めるそれと異なる場合もある。乗用車開発の延長ではなく、商業車ならではの先進技術の開発を目指し、スケールメリットを生かして効率的に成果をあげたい」と述べた。レンシュラーCEOも、「ビジョンは非常にシンプルで、ボリュームではなく、技術や満足の部分で世界チャンピオンになりたい」と話し、会見は終了した。
◎関連リンク→ 日野自動車株式会社
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