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物流ニュース
シマ商会 「あなたに明日にぐっトラック」 高品質を担保
2018年5月29日
中古トラックの買い取り・販売を手がけるシマ商会(福島県南相馬市)は、リユース・リサイクルに関わる様々な商業流通を自社で事業化している。島一樹社長は、「各工程に中間マージンが発生しないため、買い取り時の高額査定につながる」と語る。
「宮城県で、古紙回収の仕事を始めた両親が、スクラップや自動車リサイクルに業態を転換したことが当社の始まり」という。自身がバトンを引き継いだのち、「大きなターニングポイントとなった東日本大震災を経て、トラックの買い取り・販売にシフトしていった」と話す。
「中古トラックの需要は、市場ごとに細分化しており、地域性が色濃い」と持論を展開。「使命感のないビジネスはいけない」とし、「当社では『シマイスター』という、いわばトラックのプロを養成する制度があり、営業担当者は、豊富な商品知識と高い提案力で、日々、市場を開拓している」と語る。
「あなたに明日にぐっトラック」をコーポレートアイデンティティに掲げる。これは「すべての顧客に幸運を届けたいという社員の案をベースに考えられたもの」と説明する。
トラックだけでなく、部品も取り扱う同社は、運送事業者向けに中古部品についてのアンケートを実施。「利用したいが、品質が気になる」という声や、「どこで入手すればいいかわからない」という回答が多かったという。そこで同社では、高品質を提供するスローガンに「品質バカ」を掲げるとともに、「部品の買い取り・販売を強化し、リユースやリビルド、同似型の新品部品など、パーツ在庫を充実させた」と語る。これらの部品は、「すべての工程を自社で行うことで品質を担保できる」とし、「ユーザーのコスト削減に寄与したい」と強調。
また、「顧客との恒常的な接点を持つため、HPから、必要な部品を簡単に検索できるシステムを構築した」と説明。「一つひとつの部品の在庫回転率を把握し、在庫ヒット率100%を目指している」と付け加える。
「『日本一を目指す』という気持ちでないと、強い組織にはなれないと、社内を鼓舞している」と話す島社長。「将来的には、オークションを介さず、エンドユーザーからエンドユーザーへトラックを販売したい」と青写真を描く。「業界のさらなる健全化を図り、顧客と真摯に向き合うことが重要」と、未来を見据え、熱く語った。
◎関連リンク→ 株式会社シマ商会
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