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    梅雨時期の雨による事故 高速道路上の防止対策

    2018年6月18日

     
     
     

     雨で視界が悪くなり、道路環境が悪化して交通事故の危険度が高まる梅雨の時期となった。いつも通る道が雨によって表情を大きく変える。特にスピードの出る高速道路上での事故は、被害も大きくなる可能性があるだけに細心の注意が必要となる。高速道路上での雨による事故防止について今一度、考えてみる。

     気象庁によると、今年の梅雨入り(速報値)は、沖縄地方が5月8日、九州南部は同26日、九州北部並びに四国地方は同28日、中国地方が6月5日、近畿・東海・関東甲信地方が同6日、北陸地方並びに東北南部が同10日となっている。梅雨入り後、雨の降る日が多くなると思われるが、雨の日は視界が悪くなるだけではなく、路面が滑りやすくなるため、通常よりも安全意識を集中して運転しなければならず、ドライバーがストレスを感じて事故が起きやすい状況となる。

     首都高速道路(宮田年耕社長、東京都千代田区)の雨天時における交通事故は、晴天時の約4倍発生している。平成29年を例にとると、雨天の時間は年間総時間の約6%にもかかわらず、雨天時に発生した交通事故件数は総交通事故件数の18・4%を占めており、交通事故が非常に発生しやすい状況にあるといえる。雨天時は施設接触事故の割合が多く、晴天時に比べて1時間あたりの発生件数は約12倍にもなる。なお、施設接触事故は約7割が時速60キロでの走行中に起きているという。

     梅雨時における運転の注意事項について、東日本高速道路(廣瀨博社長、同)では、梅雨時に限らず、雨天時の走行について、同社のサイト「ドラぷら」で注意喚起を行っている。同サイトには、「雨天時には車間距離をしっかり取る」などの一般的な呼びかけに加え、同社が管理する路線の特に注意すべき箇所について「高速道路ヒヤリマップ」として取りまとめている。ヒヤリマップ上には、ICやJCTのランプでカーブがきつい箇所などに「特に雨の日は注意」といった呼びかけがされている。

     首都高速道路では、雨の日の事故防止のポイントとして「制限速度の順守」「カーブでの減速」「視界の確保」「車間距離の確保」を挙げている。あわせて、雨天事故多発地点マップをサイト上に掲載している。「首都高はカーブが多く、料金所周りなど接触しやすい施設が多いので、そうした道路上のポイント(地点)を事前に知っておくだけでも交通事故防止効果がある」として、「走行前にルートにあわせて事故多発地点を確認して欲しい」としている。

     阪神高速道路(幸和範社長、大阪市中央区)でも、雨天時の交通事故率は晴天時に比べて4倍になることが検証によって明らかとなっており、事故事例としては、施設、車両含めて衝突事故が多くを占めている。「事故の原因は、スピード超過、操作不適当や不注意によるものだが、雨天時の路面が濡れている状態では、事故リスクが高くなる」として、「十分注意して走行して欲しい」と呼びかけている。雨天時の対策として、同社は「湿潤時には、できるだけ早く電光掲示板で案内(スリップ注意など)する」ほか、「ETC2・0での路面状況の情報提供」「梅雨時期におけるHPやSNSによる注意喚起情報の提供」といったソフト対策をメインに行うとしている。

     一方、高速道路を利用する運送事業者は、雨の日の交通事防止にどのような対策を行っているのだろうか。千葉県を拠点に全国へ化成品などの輸送を行っている石橋梱包運輸(佐藤俊幸社長、千葉県山武郡)。同社には、6〜7人からなるドライバーの班が10班あり、それぞれの班で毎週ミーティングを行い、毎月第二土曜日に派遣集会を開催して、技術の向上や季節ごとの運転の注意ポイントなどを確認している。

     同社で15年ハンドルを握っているドライバーは「雨の日は特に視界が悪くなるため、ワイパーの確認、タイヤやライトの点検などを徹底して行う」としている。また、20年の経験を持つベテランドライバーは「どれだけ経験していても、雨の日の運転には神経を使う」とし、「車間距離と点検が重要」と話す。さらに、運送事業部配送品質課の加瀬静課長は「過去の雨天時のデータを出して、ヒヤリハットなどの事例をもとに、しっかりとした対策を行うことが重要」として、雨の日の事故防止につなげていくとしている。

     
     
     
     
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