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物流ニュース
DNA四国ブロックが取り組み始動「ドライバーに誇りを」
2018年7月12日
「国内物流の主役なのになぜ、トラックドライバーの社会的地位は低いままなのか…ずっと引っ掛かっていた」と木村征司氏(生島興業社長、香川県高松市)。同氏が代表となるD.N.A(ドライバーニューディールアソシエーション)の四国ブロックが先に発足したが、今後、域内で志しを同じくする同業者らと「トラックドライバーを憧れの職業に」「運送業界から日本を元気にする」との理念に則った活動を積極的に展開する考え。同ブロックの広報担当を務める惣田直人氏(坂出キョードーサービス社長、同坂出市)も交え、現在の思いを聞いた。
制服を一新し、車両もキレイにするなど現状改善を模索していたところ、「インターネットの検索で『トラックドライバー甲子園』の存在を知った」と木村氏。物流の最前線で、縁の下の力持ちとして現場を支えるトラックドライバーに光を当て、輝ける場所を提供する…そんな思いで平成26年1月に始まったのがD.N.Aの活動の一つであるトラックドライバー甲子園。「すぐにメールを送り、3回大会が開かれた直後に加入を決めた」と、現在はD.N.Aの本部理事も務めている。
「トラック事業の先行きに、常に危機感を持っている」。求人募集に反応がないなか、既存のドライバーまでが離職していくという実運送の深刻な現状。全国のト協でも喫緊の課題として対策を検討しているが、「事業者による現場レベルの交流を中心とすることで、より生々しい話を聞くことができる。何より参加者の意識が高い」と、5月下旬に結成した四国ブロックの活動を期待する。
惣田氏も「我々は困っていることを声に出せる。従来の団体組織では恐らく、本音の部分は出てこない」と感じる。腹を割って話せる仲間をいかに増やせるかという趣旨から、5社での船出となった同ブロックのメンバー増強を急ぐ考えはない。2人を訪ねた日も「ついさっきまで有給休暇の取り扱いで社会保険労務士と言い合っていた」(木村氏)とのことで、例えば、そうしたやり取りの一部始終も「仲間らに教えたい」という。
◎関連リンク→ 一般社団法人ドライバーニューディールアソシエーション
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