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    悪質・危険な走行「あおり運転」 ためらわず110番を

    2018年6月28日

     
     
     

     神奈川県大井町の東名高速道で昨年6月、あおり運転をされた末に停車させられた車両に大型トラックが追突。乗車していた夫婦が死亡した事故を機に「あおり運転」がクローズアップされている。トラックドライバーからも「あおり運転をされた経験がある」という声を聞くことが多い。しかし、実際にあおり運転をされたときは、どのように対処すればいいのだろうか。関係者に話を聞いた。

     警察庁は6月に入り、いわゆる「あおり運転」などの悪質、危険な運転に対する全国一斉指導、取り締まりを実施した。1日から7日までで「車間距離保持義務違反」の検挙件数は1088件。高速道路サービスエリアなどで街頭啓発活動を145回実施した。

     実際にあおり運転をされた場合、どのように対応すればいいのだろうか。警察庁では「危険な運転者に追われるなどした場合は、サービスエリアやパーキングエリアなど交通事故に遭わない場所に避難して、ためらうことなく警察に110番通報をしてください」としている。

     警視庁では「対応方法はホームページやパンフレットなどには掲載していない。(対応方法を聞かれた場合は)110番通報するように啓発している。これが一番の対策と考えている」という。神奈川県警では「同乗者がいる場合はナンバーなどの記録や110番通報をしてもらってください。ドライブレコーダーやカメラなどを有効に活用してください」と説明。大阪府警は「高速道路上で、追い越し車線などで停止すれば、別の後続車から追突されるなどの二次事故の危険性が高まることから、付近のサービスエリアやパーキングエリア、その他の交通事故に遭わない場所に避難するとともに、すぐに110番通報してください」としている。

     しかし、一般的にドライバーは、どのように対応すればいいのか、教育されていないのが現状。複数の民間教育機関に聞いたところ、「安全運転の研修は行っているが、あおり運転についての特化したカリキュラムがない」「そのような対応策は聞いたことがない」「公安員会か警察に聞いてほしい」という対応だった。

     東日本高速道路では「高速道路上では停車できないので、サービスエリアかパーキングエリアに入るしかない。走行車線に移動して、同乗者がいれば110番通報するしかないでしょう。これ以上はできないのではないか」としている。

     日本自動車連盟(JAF)東京支部では「いろいろな状況があるが、運転中はヒートアップしやすいので、冷静な対応が必要。あおり運転を受けた理由に気づくことも大切。追い越し車線を走り続けていることに気がついていないことも多い。『左から追い越せばいい』というのは違反。あおられたときに速度を上げることも違反になる。急いでいるクルマには道を譲るのが賢明でしょう」と指摘。「あおり運転は前だけ見ていると起こりやすい。左右や後方側面をこまめに確認し、車が接近してくれば道を譲る。互いに思いやりのある運転が必要で、協力しあって円滑な交通社会を作っていくことが大切でしょう」と説明する。

     「過剰なストレスを受けている場合、カッとなりやすい」と話すのは、日本チームマネージメント協会(東京都文京区)の本多正樹代表理事。「あおり運転を受けた場合は防衛しかない。しかし、する側だけの問題ではなく、される側の問題として、怒りを助長させているケースもある」と指摘する。

     もちろん、あおり運転をするドライバーが一番悪い。では、なぜ「カッとしてしまう」のだろうか。本多代表は「成長過程や生活内に問題がある場合などがある。『むしゃくしゃしていた』や『ついカッとして』などの話を聞くが、ドライバーの周辺環境を調べなければならない。検挙されないだけで、あおり運転をするドライバーは少なくないでしょう。ニュースに出てくるのは氷山の一角」と指摘する。

     「あおり運転をするドライバーは感情抑制ができていない。通常なら、そんなことはしてはいけないと理解できる人。しかし、その日、その場所では正常に判断ができない。このような人が増えている」という同代表。「睡眠不足やストレスを過剰に受けている人、発達養育形成の中で、そのような人格形成となった場合など、いくつかのパターンがある。企業の場合はドライバーのストレスチェックを実施し、ドライバーがどのようなストレスを抱えているか把握しておく必要がある。それでなくては、あおり運転や交通事故はなくならない」と話す。

     
     
     
     
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