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物流ニュース
NTTデータ関西 「Linkware動態管理システム」 GPSで作業状態を把握
2018年7月30日
NTTデータ関西(大阪市北区)は、販売管理などの基幹業務システムを中心に、様々なソリューションをワンストップで提供する「Linkware(リンクウェア)」を手がけている。必要な機能を取捨選択できる「アプリケーション基盤ソリューション」では、物流業界で活用が期待されるGPSを利用した動態管理システムを展開している。
法人ソリューション事業部の森本晋司部長は、「配送計画は、人の手で立てることが最適と考えている。当システムは、そのサポートが役目」と語る。同システムは、ドライバーが携帯するスマホのGPSの位置情報を取得し、作業場所や作業状態を把握できる。
配車係は、荷物を登録し、配送するトラックに割り付けていく。ドライバー側は、スマホアプリで届け先一覧が確認でき、「タップひとつで簡単に状況を管理者に伝えられる」。道路検索機能を用いることで、「配車係とドライバー双方が、おおよその到着時間を把握でき、配車係が次の計画を立てやすくなる」と胸を張る。
「実際の運用では、ユーザーは大画面モニターでトラックの動向を映し続けている」という。配車係とドライバー間の情報の更新頻度は、任意で設定可能。「スマホのバッテリーとの兼ね合いもあり、ドライバー側は1分ごとに、配車係側でのドライバーの到着時間は15分ごとに設定されているユーザーが多い」。
「配送の実態に即したシステム作りを目指している」と話す同氏。「住所を検索するだけでは、実際の納品口とは異なる場所を指すこともある」とし、「その場合は、事前登録の際に実際の納品口に地図上のポイントを設定し直すことで、ドライバーの円滑な業務に寄与できる」と語る。
また、「企業ごとにカスタマイズが可能」とし、「荷扱いや荷姿が特殊なものにも柔軟に対応でき、ユーザーからも好評」と微笑む。「荷物の内容も大きさも扱い方もそれぞれ異なる物流業界で、画一的な標準化には課題が山積している。当システムを活用いただくことで、業界の適正化の第一歩になれば」。
「ドライバーの状態や動向がリアルタイムでわかるのはもちろん、行動履歴が把握できることも魅力の一つ」とし、「今後は日報機能の追加やドラレコなどの車載機との連携も検討している」と青写真を描く。また、「動態管理だけでなく、納品書作成など、『リンクウェア』の流通基幹業務システムと繋げられ、ワンストップでユーザーの業務を手助けできる」。
10月からは、NTTPCコミュニケーションズ(東京都港区)が展開している「みまもりがじゅ丸」との連携開始を予定。「脈拍の履歴と行動をリンクさせられることで、ヒヤリハット多発地点などの周知に活かせる」という。
森本部長は、「機能を絞り、シンプルな操作性にこだわった。今秋にも、バージョンアップを予定しており、さらなる使いやすさを追求していく」と語った。
◎関連リンク→ 株式会社NTTデータ関西
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