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物流ニュース
MBPジャパン 業務効率化に貢献「LogiKeeper/TMS」
2018年8月13日
MBPジャパン(東京都品川区)は、クラウド型運行管理システム「LogiKeeper/TMS」を開発し、5月末にリリースした。パソコンとタブレット端末で、配車計画と安全・労務管理が行える同システム。ソリューション営業部の安部守部長(写真右)は、「受注から配送管理、日報作成、実績管理まで、安価で実現した。人手不足に悩む運送業界で、業務の効率化に貢献したい」と意気込む。
「従来、配車計画を立てるには、熟練の技が必要だった」が、同システムでは、効率の良い配送ルートを自動計算でき、「ルートの検索結果を手動で調整や変更することも可能」という。「全体の稼働時間から休憩時間も自動的に算出し、規定を超える連続運転の計画を立てるとエラーが出る仕組み」
同社は、KUK LINE Groupの旭新運輸開発(大阪市北区)と提携し、「ヒアリングなどを重ね、システムの開発に至った」という。同グループのウエストロジ・コーポレーション(滋賀県甲賀市)の新規事業所立ち上げの際には実証実験も行い、「土地勘がなく、経験が浅い配車係の方から、『熟練者と比較しても3分の1の時間で計画を組めた』という声をいただいた」
作成した配送計画は、タブレットに送信される。ドライバーはまず、車両などの日常点検の作業画面を開き、チェックリストを埋めていく。それが終わると、配送ルートの確認画面に移り、「出庫」をタップ。出発前のメーターの数字を入力すれば、出庫作業は完了となる。
「休憩」や「荷下ろし」などのボタンを押すだけで、管理者に現在の状況を知らせることもできる。「操作が簡単で、年配のドライバーからも『1日で覚えられた』と喜ばれた」と語るのは、MBPジャパン第三開発部で副部長を務める佐々木晴彦氏(同左)。「ドライバーが、運転中かどうかがわかるため、配車係の方は電話をかけるタイミングを見計らうのに活用されているようだ」
また、タブレットの加速度センサーやGPSで、急ブレーキ、急発進、速度超過など、しきい値を超過した危険運転情報を取得すると、その都度、管理者に通知。パソコン画面には、地図上に推奨ルートを青で、実際の運行軌跡を赤で表示し、リアルタイムに車両の位置も把握できる。同氏は、「ドライバーの安全管理にも活用いただきたい」と語る。
費用は、端末代レンタル・通信費などが込みで1台あたり月額1万円程度。契約は1年更新。「お試しでも利用いただく価値はあるはず」と自信をのぞかせる。
佐々木副部長は、「将来的には、アルコールチェッカーで測定した画像や動画、測定結果をタブレット端末から点呼管理に連携したり、帳票などの経理システム機能を拡充する予定」と青写真を描く。安部部長は、「当システムは、事故リスクの低減や業務の合理化に寄与できる。ぜひ活用いただきたい」と語った。
◎関連リンク→ MBPジャパン株式会社
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