-
物流ニュース
日本パレットレンタルなど3社 異業種連携で輸送共同化
2018年9月28日
日本パレットレンタル(加納尚美社長、東京都千代田区)、キユーピー(長南収社長、同渋谷区)、ライオン(濱逸夫社長、同墨田区)の3社は8月22日、共通のトレーラを利用した異業種連携による共同幹線輸送を開始した。
船舶へのモーダルシフトによる共同幹線輸送で、関光汽船(入谷一成社長、山口県下関市)が全工程の輸送手配を行い、オーシャントランス(髙松勝三郎社長、東京都中央区)が、換気装置付きの専用車両をフェリーで輸送する。
近年の物流業界は、ドライバー不足、物流費の上昇、CO2削減などの課題が深刻な社会問題となるなか、安定的な輸送の実現には、持続可能な物流網の構築が必要となっている。
日本パレットレンタルの五十嵐誠部長は「両社とも共同配送をやってはいるが、この先、立ちいかなくなるだろうということで新しい物流を模索していた」とし、「当社のお客様であり、ルートが組みやすかったこともあって、昨年の夏、当社から両社に新たな取り組みを打診した」という。
これに対し、両社も積極的に合意。6月に、関東~九州間の共同幹線輸送テストを実施した結果、実車率の向上、ドライバーの労働環境改善、またCO2排出量の削減などの効果が得られた。
積載する荷物は、日本パレットレンタルが物流機器(パレット)で、キユーピーからは調味料や加工食品など、ライオンからはハンドソープやボディソープなどが対象となる。
五十嵐部長は「今後は、業界業種に関わらずパートナーとなりうる企業を増やし、物流の新しいスタンダードになればと考えている」とし、「1社でも多く賛同者が増えれば、さらにコストダウンができる」と期待している。
◎関連リンク→ 日本パレットレンタル株式会社
この記事へのコメント
関連記事
-
-
-
-
「物流ニュース」の 月別記事一覧
-
「物流ニュース」の新着記事
-
物流メルマガ