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物流ニュース
台風直撃のなかでも配送指示 独自の災害対策ルールを
2018年10月17日
大阪府の事業者では、台風21号の影響を受け、自社独自の災害対策ルールを構築させなければならないと感じている。
同社は、商品の保管からピッキング、配送などを一手に引き受けており、今回の台風で倉庫のシャッターなどが破損する被害を受けたという。配送に関しては、車両の横転などはなかったが、同社社長は「たまたま倉庫の被害だけで済んだが、荷主先の対応には正直驚いている。これだけテレビなどで警告や警報が出ている中でも配送してほしいと言われ困惑した」という。
「荷主側の現場は、商品をさばかないといけないと必死になるのはわかるが、実際に暴風雨の中で配送をするのは自社のドライバー。万一、何かあれば、誰が責任を取ってくれるのかわからない。会社としても経営者としても社員を守らなければならない」と話す。
「実際に台風を甘くみていたところはあるが、今回の件で荷主の指示よりも自社内でルールを作り、依頼があっても仕事をすべて断るようにするように会社内で規定を設けないといけない」とし、「早急に現場の意見を吸い上げて規定や行動指針などを作っている」と語る。
お客様第一主義を掲げている同社だが、すべてに優先することは安全だと、今回の台風で痛感させられたと感じている同社社長。
「荷主の指示ばかりを素直に受けていては、守れる安全も守れない。トップとして、しっかりと判断していかないといけない」と災害対策への本音を話す。
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