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物流ニュース
フルタイムシステム 宅配ロッカーに防災機能、非常食やAED
2018年10月31日
関西と北海道で地震が続き、防災の重要性を考え始めた事業者も多いのではないだろうか。企業として被災時の対応が必要だが、再配達を予防しつつ、循環型防災機能を付けた宅配ロッカー「イーパルボックス」について、フルタイムシステム(原幸一郎社長、東京都千代田区)に話を聞いた。
イーパルボックスは、震度5以上の地震をセンサーが感知すると、自動で非常食販売ロッカーがオープンし、非常時の食料提供をしてくれるというもの。また自動販売機能もあるので、非常食を普段食としても提供することで、消費期限切れに関わるトラブルを防止している。
これまでに設置されたイーパルボックスで、レトルト食品やインスタント食品などが職員の昼食・軽食・夜食などに利用されているという。また、非常食・飲用水は備蓄倉庫から配送されてくるのではなく、運営・利用企業が自ら備蓄倉庫へ補充に向かう形を基本にしている。イーパルボックスを提供しているフルタイムシステムの担当者は「あえて、備蓄倉庫へ足を運んでいただくことで、防災意識を向上させていただくという狙いがある」と話している。
食品以外にも、オプションによるAED設置や、上部フリースペースを活用したヘルメットや手袋といった食品以外の防災グッズ収納機能を有している。また大阪・青森のコールセンターとの連絡機能も付いており、トラブル発生時にはリアルタイムで対応が受けられる。
既に同社が提供する宅配ロッカーは倉庫でも多数導入されている。今後、イーパルボックスは集合住宅やオフィスビルに加え、物流倉庫などをメインに展開していくという。イーパルボックスは現在、東京や神奈川で展開されており、今後は千葉や埼玉など関東圏から広めていく予定だ。
◎関連リンク→ 株式会社フルタイムシステム
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