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物流ニュース
ソースネクスト 外国人労働者に対応、双方向通訳デバイス「ポケトーク」
2018年11月6日
ソースネクスト(東京都港区)は、63言語に対応した双方向通訳デバイス「ポケトーク」を販売。東京オリンピックへ向け、ホテルや百貨店、鉄道、バス・タクシー、飲食店など、多くの業界で導入が進んでおり、外国人労働者が増えつつある物流業界への普及の機運も高まっている。同社専務執行役員の藤本浩佐氏に話を聞いた。
同製品は、英語はもちろん、中国語、韓国語、ポルトガル語、ベトナム語など多言語をカバー。SGホールディングスグループで派遣事業を展開するSGフィルダー(同江東区)では、同製品を導入。「20か国以上の言語が飛び交う」という同社で活躍しているという。
同製品は、クラウド上の最新かつ最適なエンジンを活用することにより、翻訳精度が高いのが特徴。たとえば、「日本語では同じ『高い』でも、『この商品は(金額が)高い』なら『expensive』、『このビルは高い』なら『high』と文脈の中で判断し、最適な言葉に訳してくれる」という。
双方向の翻訳ができるため、対話での利用が可能。「言語の切り替えもタップで簡単にできるため、さまざまな国の方と自然に会話ができる」。
日本で働く外国人労働者の出身国として多い中国、ベトナム、ブラジル、ネパールなどで使用されている言語は、もちろん対応済み。同氏は、「倉庫や工場などの現場はどんどん多国籍になっているが、これ一つあれば、コミュニケーションが成り立つ」とアピールする。「『怪我をしないように』や『お昼休憩は何時まで』といった指示を出す時だけでなく、労働者からの質問にも、現場担当者がその場で容易に答えられる」。
基本はレンタルでの利用となり、SIMなし端末は、1台あたり参考価格で月額3000円、国内専用SIM付き端末は同4000円。
契約は5台から。同製品だけでは解決できない時のために、オペレーターによる他言語通訳を利用できるプランもオプションで用意している(同980円)。「通常の会話は、ほぼ『ポケトーク』で対応できるが、賃金トラブルなどが発生すると、人を介した通訳の方が良いというケースも出てくる。『念のために』と契約されるユーザーも多い」。
「言葉の壁をなくす」という企業ミッションの達成を目指し、同社では9月7日に使い勝手と翻訳精度・スピードを向上させた次世代機を発売。ますます多国籍化が進む社会で、さらなる普及をめざす。
◎関連リンク→ ソースネクスト株式会社
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