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物流ニュース
ネスレ日本 佐川と共同で新宅配サービスを開始
2018年9月27日
ネスレ日本(兵庫県神戸市)は9月26日、事業戦略発表会を開催。高岡浩三社長は10月1日から、佐川急便と共同で新宅配サービス「MACHI ECO便」を開始すると発表した。
同サービスは急速に成長するEコマース市場を背景とした人手不足や環境についての問題解決をめざしたもので、「各地域の方々にご協力をいただき、ECO HUB(エコハブ)と呼ばれるストックポイントの役割を担っていただく。サービス利用者は、『近所のECO HUBに商品を取りに行く』もしくは『近所のECO HUBから商品を配達してもらう』のいずれかを選択し、商品を取りに行く場合は、商品代金から割引を受けることができる。一方、ECO HUBにご協力いただく方にも手数料を還元する」という。
高岡社長は「もうすぐ、全体の売り上げの20%をイーコマースで、という目標を1年前倒しで、というところまで来た。昨年来、ヤマト運輸の宅配クライシスに端を発して、いままでイーコマースのすべてを手がけていただいていたヤマト運輸から、契約の打ち切りということになり、急きょ、佐川急便、日本郵便の協力を得て、なんとかやってこれた。イーコマースの場合、配送ができなければ売り上げにならない」と指摘。「商品が大成功しても、配送ができないという問題をなんとかしないと何にもならない。我々にとってサプライチェーンの問題が一番大きな問題。これは同時に社会的な問題の解決にもなる。これがMACHI ECO便の主旨」と説明。
また、同社は「ラストワンマイルの配送荷物をできるだけ1つにまとめて、佐川急便がECO HUBへ配送することで、トラックからのCO2排出量の削減につながる。また、ECO HUBからの最終お届けは、原則として、徒歩または自転車。さらに、最終お届け先までの配送は段ボールを使用せず、荷物を取りに来ていただくサービス利用者にはオリジナルのエコバッグを提供する。段ボール資材の使用も削減し、『地球にやさしい』新たな配送サービスを提供していく」という。
同サービスは10月1日から、東京6区(港区・品川区・千代田区・中央区・新宿区・渋谷区)、 大阪4区(北区・中央区・福島区・此花区)で開始される。同社は、「サービス地域は順次拡大していく予定。また、東京都内には専用の宅配ロッカーの設置も行う」としている。
◎関連リンク→ ネスレ日本株式会社
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