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物流ニュース
エリアリンク 運送会社へトランクルーム提供、一時的な預かり場所に
2018年11月15日
トランクルームを全国展開しているエリアリンク(東京都千代田区)は、運送会社へのトランクルーム貸し出しサービスを本格的に開始した。引っ越しや宅配などの運送会社に、一時的な荷物の預かり場所としてトランクルームを提供する。
同サービスは、慢性的な人手不足が叫ばれる物流業界で、再配達対策やドライバーの労働環境の改善だけでなく、大きなトラックでの配送を減らせることで、地球環境にも配慮した取り組みとしてスタート。ストレージ部商品開発の主任を務める小田切陽介氏は、「全国に1685拠点のトランクルームを持つ当社として、様々な活用法を提案したい」と語る。
「引っ越しの場合、『数日間荷物を預かってほしい』と依頼されることも多い」とし、「倉庫を持ち合わせていない引っ越し事業者に、短期間の貸し出しが可能」という。「宅配などの配送業務では、大きな拠点は各地にあるものの、小さな拠点が少ない場合に中継地点として利用いただいている」
宅配での同サービスの活用法は、「まずトラックで荷物をトランクルームに入れ、それをアルバイトやパート社員が台車を付けた自転車に積み込み、配送に回る」という。「1日の終わりには、トラックが未配送の荷物を回収し、トランクルーム内に配送用の自転車を収納するという流れ」と説明。現在、大手事業者が1都2県の32か所で使用しており、「今後、利用いただく拠点やユーザーを増やしていきたい」と語る。
「もともと、『運送業の中継地点として利用したい』という声もいただいていたが、『他の顧客の妨げになるのでは』とお断りしていた」と同氏。「試験運用で、他の顧客にも問題なく利用いただけ、本格的な運用にこぎつけた」
「当サービスのように、ユーザーからトランクルームの新たな活用法を教えていただくことも多い。現在、バイクの駐輪場用地を積極的に募集している。バイク便を展開しているユーザーにも活用いただけるのでは」という。「今後も、トランクルームの新たな使い方を提案するとともに、ユーザーの声に柔軟に対応していく」と熱く語る。
◎関連リンク→ エリアリンク株式会社
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