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物流ニュース
ジェットイノウエ 超広角カメラを採用したバックカメラ 死角なくすことに注力
2019年1月16日
トラック用品の製造・開発を手掛けるジェットイノウエ(東京都葛飾区)は、超広角カメラを採用したオリジナルのバックカメラを販売している。金井秀也常務(写真左)は、「低価格ながら高性能ということで、宅配会社や大手引越専業者に採用頂いている」と胸を張る。
同製品は、視野角が上下120度、左右160度という超広画角を実現。「荷台の上部まで映るため、『バックの際に、看板や庇にぶつけてしまう』という悩みを解消できる」とし、「バック時に横から入り込んでくる自転車や歩行者も映るため、荷下ろし時の事故を回避できる。とにかく死角をなくすことに注力した」という。営業開発部の飯田崇博主任(同右)も「魚眼レンズではなく平レンズを使い、きれいに映るよう工夫しており、違和感なく使えるはず」とアピールする。
赤外線を内蔵しており、暗闇の中でも鮮明に映るのが強み。「夜間に入庫されるドライバーにとっては安心感につながるはず」。マイクも搭載しており、「後退誘導者の指示や『危ない』といった声をモニターから拾うことができるので、二重、三重の安全対策になる」という。
同製品は、1セット8万円からと、「大手製と比べると3分の2ほどの価格」なのも特徴。しかも、「安いだけではなく、スペックも他社を圧倒しようと工夫を凝らした。全ト協の助成対象としても認定されている」と、品質にも自信を示す。
さらに、オプションでバックセンサーを設置することも可能。障害物が2m以内にあると感知し、音声とアラーム音でドライバーに知らせるとともに、モニター上部に10cm単位で距離を表示。1m以内に近づくと、「停止してください」とアナウンスが流れる。「通常の超音波では捉えにくいカラーコーンや人間も検知できる精度の高い超音波を使っている」。
バックカメラの映像を録画するレコーダーも用意。ドライブレコーダーとの接続も可能で、「前と後ろ、両方の映像を残すことができるため、万が一のトラブル時の証拠として使える」。
金井常務は、「荷下ろしの際に、後方の扉が開いている時の映像を残すことができるので、積み荷の盗難や異物混入を警戒されている引越会社や食品会社から多くの引き合いをいただいている」と付け加える。
なお、エンジンを切ってから6時間稼働する駐車録画モードも搭載。当て逃げや盗難対策にも効果を発揮する。「省電力で動くだけでなく、バッテリーが減ってきたら録画を中止し、バッテリー上がりを未然に防ぐ」 同社では、アフターフォローにも力を入れており、「万が一故障があった際は、即座に代替品を送り、製品が装着されていない期間をできるだけ短くする」という。金井常務は、「当社の新たな柱の事業として成長させ、トラック業界の事故防止に貢献したい」と、さらなる普及をめざし意気込んでいる。
◎関連リンク→ 株式会社ジェットイノウエ
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