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物流ニュース
シモハナ物流 「ドライブマイスター」200人増員を計画
2019年3月20日
【広島】シモハナ物流(下花実社長、安芸郡坂町)は〝運転の匠〟として後進の指導にあたる「ドライブマイスター」を、2019年度のうちに200人増員を目指している。
ドライブマイスター制度は、学科試験や横乗りしての実技試験を通し、指導者として高レベルにあるかを総合的に判断し、認定されるもの。指導の標準化や指導者のレベル向上のために導入して3年半が経つが、現在、全社1800人のドライバーのうち、203人が同認定を受けているという。
マイスターは各営業所に配置され、運転技術をはじめ荷扱いや客先での接遇などの指導役も果たす。しかし、ドライバー不足の影響で、指導にあたる十分な時間を確保できないのが現状だという。
増員を目指す背景に、ドライバー未経験者の入社が多いこともある。安全部門の責任者である松永政登統括マネジャーは「異業種からの中途入社が多く、昨年は6割が未経験者だった」と説明。毎月50人ほどが初任運転者講習を受けるが、松永氏は「未経験者には(法定の)35時間では少ない」と考えている。
同社の安全部門には自動車教習所の元教官を置き、社内にドライブシミュレーター2台を導入するなど安全教育に力を入れているが、「これだけでは限界がある。マイスターを増やすことが、未経験者への指導の充実を図るうえで重要」と松永氏は話す。
なお、マイスターから運行管理者、総合職へとステップアップする社員もいるという。将来設計を描ける職場であることは、リクルートのアピールポイントとしても大きいはず。さらに、マイスターに認定されると給与にも反映されることで、社員のモチベーションの維持にもつながっている。
センター3か所を新たにオープン
【広島】シモハナ物流は2019年度中に、新たに3か所の物流センターをオープンさせる。
同社グループでは初めての南九州の物流拠点となる鹿児島センター(鹿児島市西別府町)は10月にオープンの予定。延べ床面積1111坪、2階建て、冷蔵・冷凍・常温庫で構成し、外食向けの業務用食材などを扱う汎用型センター。今回の開設で、九州自動車道に沿って九州地区を南北に結ぶ同社品質の物流網が構築される。
また、同年度には大阪府高槻市と愛知県一宮市にある既存施設の周辺に、新センターが開設される予定。2020年度以降も埼玉、香川両県などで物流センターの新設を計画している。
◎関連リンク→ シモハナ物流株式会社
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