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物流ニュース
パイオニアが進めるAPI連携 ニーズに合わせた運行管理サービスを
2019年6月5日
パイオニア(東京都文京区)は、運送事業者向けに開発・提供しているクラウド型運行管理サービス「ビークルアシスト」や業務用カーナビ「B・PROカーナビ」の外部システムとのAPI連携を積極的に進めている。
企画部マーケティング課主事の山添征史氏は、「パッケージサービスとは異なり、既存のシステムに入り込んで構築できるのがAPI連携で、『かゆいところに手が届く』ユーザーニーズに合わせたきめ細かなサービス」と語る。
「ビークルアシスト」は、カーナビなどの業務用車載端末を通信回線でサーバーと接続し、車両の動態管理や危険運転の通知、分析といった運行管理を支援するもの。
山添氏は、「強みの一つは、GPS精度が良い当社製の高性能カーナビを利用していること。走行データを集計する運行管理機能も充実している」と胸を張る。
「タッチパネル式情報端末」と位置付けられる「B・PROカーナビ」は、「地図更新や互換性といったソフトの継続性、精度や画質の高さ、アプリが追加できる点などが特徴」と解説する。
2017年から、食品関連の物流を手がけるトワード(佐賀県神埼郡)の運行管理プラットフォーム「Dac―SAM/tr(ダックサムティーアール)」に、「ビークルアシスト」が採用。また、同プラットフォームの対応車載端末には、「B・PROカーナビ」もラインアップしている。
今年2月に、新たに追加された安全運転・エコドライブ支援サービス「Eco―SAM(エコサム)」に対応し、「通信を介してデータの取得・解析が可能になった」という。「業界ならではの使用方法は、トワードが熟知されている。当社は、情報やデータを提供し、活用のお手伝いをしたい」
通信ドライブレコーダー(写真)など、多くの運送事業者のユーザーを抱えるパイオニア。「一部のユーザーからは、『デジタコは導入しているが、映像が欲しい』とのニーズや、『運行管理者にデータを見る時間的余裕がない』といった声をいただく」という同氏。「当社の製品でドライバーと配車係双方の手間が削減でき、新人の研修期間が短縮できたという事例もある」と語る山添氏。「今後も様々な連携でユーザーをサポートしたい」としている。
◎関連リンク→ パイオニア株式会社
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