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物流ニュース
SPDコンテナ事業開設準備室 両側面開放コンテナ販売、モーダルシフトを提案
2019年5月6日
海上コンテナ輸入販売のSPDコンテナ事業開設準備室(中川純一代表、神戸市東灘区)は、トラック運送事業者が主導するモーダルシフトの形を提案している。コンテナの両側面がウイング式に開閉できるタイプ(写真)へと改造するもので、乗務員・作業員の「働き方改革」にも貢献できるとしている。
同社が試験販売を始めたのは、ISO規格40フィートのハイキューブ海上コンテナで、左右両側面が開放できるため荷役作業の負担が大幅に軽減できる。一般的なコンテナは後方からの荷役しかできず、同社によると、側面からの荷役に対応したコンテナは20フィートコンテナで片面だけから開放できるものがあり、一部の内航海運会社に採用されるにとどまる。
同社が提案する輸送形態は、トラック運送会社が主導するモーダルシフト。後方や片側面しか開放できないコンテナの場合、幹線輸送部分を内航船や鉄道へのモーダルシフトを図れたとしても、コンテナ荷役を担うトラック乗務員の労力軽減にはつながりにくい。左右両側面が開放できるコンテナを運送会社が保有することで、末端の荷役が大幅に軽減できる。
また近年は、国内フェリーの予約が取りにくくなっており、シャシーのついていないコンテナであれば内航船によるモーダルシフトも可能になる。大型のウイングシャシーを導入してもモーダルシフトにつなげづらかった運送会社には朗報だ。
開発の動機について中川代表は、「横からの積み下ろしが可能な構造のコンテナを製作し、運送事業者がモーダルシフト転換しやすくして、物流の効率化の一翼を担えれば」と話す。
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