-
物流ニュース
カンダHD 新社屋が完成「安全・安心でエコな本社」
2019年3月25日
カンダホールディングスの新社屋が完成した。古書店街で有名な神田神保町(東京都千代田区)に隣接する神田三崎町に、ひと際目立つ堂々たる白亜の建物は、千代田区の「低炭素建築物助成制度」を活用して建造。CO2排出率41%削減(設計値)を達成し、特別優良環境建築として認定されるなど「安全・安心でエコな本社」となっている。
新社屋は、鉄筋コンクリート8階建て、敷地面積は約500平方m、建築面積335平方m。建物は、東日本大震災の経験を生かして設計やシステムを駆使した「免震構造」。
また、ガラス繊維で補強されたコンクリート素材「GRCパネル」を外装に使用することで①太陽光を拡散し、建物内部までの明るさを向上②外気熱を和らげて室内に入る熱をコントロール③外装パネルのほか、吹き抜けやバルコニーで風の道をつくり、建物内部の風の循環を実現――という自然の「光」「熱」「風」を上手に利用した最新の設計方法で、環境に優しい建物となった。
3月22日、現地で開かれた竣工式で、勝又一俊社長は「東日本大震災の後、旧本社ビルは『非常に危ない』との診断を受け、北区浮間に移転していたが、白を基調にした斬新なビルができて本当に良かった」とあいさつ。
建築にあたり①社会に貢献する低炭素建築物の実現②働く人を大事にする施設、の2点を目標にしたことなど説明し、「ESG(環境・社会・ガバナンス)経営をカンダの理念として発展させていきたい。1日付で、原島(藤壽)専務に社長をバトンタッチし、新しい中期経営計画も始まる。新しい社屋とともに新しい気持ちでカンダグループは取り組んでいきたい」と述べた。
石川雅己千代田区長は「人材不足の中、グッドタイミングで素晴らしい本社ビルができた。働くスペースに非常に配慮されており、多くの方々がこの会社を希望するのではないか。内部を拝見して、区の公共施設を作る時に『なるほど、こういうところを考えないといけないのだな』と大いに参考になった」と称賛。
設計・施工を担当した竹中工務店に勝又氏が感謝状と金一封を贈呈した後、同社からカンダホールディングスに対し、記念品(目録)が贈られた。
原島氏は「従業員は『とても、うちの本社には見えない』『ブティックのようだ』など、とてもびっくりしている。本社ビルを新しい象徴の1つとして新しいカンダを歩んでいきたい。カンダグループは千代田区神田の地名を社名に頂いて営業している。この社名を汚すことのないよう、また新しい本社ビルにふさわしい会社となれるようより一層精進していきたい」と述べた。
◎関連リンク→ カンダホールディングス株式会社
この記事へのコメント
関連記事
-
-
-
-
「物流ニュース」の 月別記事一覧
-
「物流ニュース」の新着記事
-
物流メルマガ