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物流ニュース
福岡運輸 受注業務の効率化図る、実証実験を実施
2019年6月10日
福岡運輸(富永泰輔社長、福岡市)とAutomagi(櫻井将彦社長、東京都)は4月8日、受注管理業務での入力を効率化するAI画像ソリューションの実証実験を2019年1月から3月まで共同で行ったと発表。
実験の背景として、各メーカーからFAXで寄せられる発注書はフリーフォーマットが多く、その内容確認やデータの入力には多くの労働力が必要となっているうえ、各担当者に属人化されている課題もあり、自動化のニーズが高まっていると説明。
同社では、フリーフォーマットの発注依頼書をスタッフが目視で確認し、必要事項を受注入力システムに手入力していたため、入力ロジックが担当者によって異なっていたり、手動での入力に手間がかかるなどの課題があった。
同実験におけるAutomagiが開発するソリューションでは、受信したFAXに記載されている企業名や日時、商品の文字情報を認識し、自動で抽出・入力することで、業務を省力化するだけでなく、システムへの入力ミスや漏れを防ぐことが可能だとした。同社のソリューションはAIOCR(光学的文字認識)を画像認識での独自の前処理技術により発注書の文字を識別し、認識された顧客・商品情報等をクラウド上でマスタ突合することで高精度な抽出を可能にしている。
先行して導入を予定している5事業所25人で行っている受注専門業務を8人程度で実施できることを確認し、作業工数も約70%削減出来た。富永社長は「物流業界はデジタル化が遅れており、その分IoTやAIの導入効果が大きい。今後の労働力不足を見越し、これからも積極的に新技術を取り入れて業務の効率化を図りたい」とし、今後商用開発を進め導入事業の拡大と更なる効率化を進める。
◎関連リンク→ 福岡運輸株式会社
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