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物流ニュース
ディールコネクト 空きトラックと荷主つなぐ「TruckNow」開発
2019年6月13日
ディールコネクト(東京都中央区)は、コミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」を利用した、空きトラックを持つ運送事業者と荷主をつなげるサービス「TruckNow」を開発。現在、対象品目を主に鋼材・廃棄物・スクラップをはじめとした7カテゴリーに限定し、無料のクローズドβ版で提供している。
大手総合商社で鉄スクラップのトレーディング業務を担当した経験を持つCEOの辻拓也氏は、「トラックの手配はインターネット上での検索が難しかった。その現状を変えたいと起業した」と振り返る。
同サービスは、LINEのトーク画面のメニューボタンから、日付や時間帯、場所、車種などを選択するだけで、空きトラックの情報が掲載できるシステム。同氏は、「トラックの空いている時間を有効活用できる」と胸を張る。
空きトラック情報が出ると、荷主にはLINEで通知が送られる。運送事業者側も荷物情報が確認でき、「電話で直接担当者とのやり取りも可能」と説明する。運送事業者側は「帰り荷を探すシーンでの活用を想定している」と付け加える。
「ビジネスをもっと楽しく簡単に」をビジョンに掲げる同社。「運送事業者にとってシステムの導入は、かえって面倒になってしまうケースが多い」と指摘する。「使い慣れているLINEを活用することで、『システムを使っている』という感覚なく始められ、ハードルを下げられる」とし、「LINEの友達登録をするだけで利用開始できる気軽さ・簡単さが強み」と語る。
「物流業界の本質的な課題解決として、デジタル化は必要」と話す同氏。「今年9月までは取り扱い品目に制限のあるβ版だが、今後は食品などにも拡大させていく」という。β版では1000社の導入を目指している。
「次のステップとして、会話感覚で荷物やトラックを探せるbotサービスや写真の掲載など、より簡単に、直感的に使えるシステムを構築したい」と目を輝かせる辻CEO。「運賃が上がらなければ、給料は上がらず、ドライバーも増えない。情報を知ることで、選択肢を増やし、業界全体の成長につなげたい」と語った。
◎関連リンク→ 株式会社ディールコネクト
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