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物流ニュース
ひでぴょん センターシート補修に強み、「黒」へのこだわりも
2019年8月15日
トラック用シート加工を手掛けるひでぴょん(田邉英彦社長、岐阜県揖斐郡)はウイング車のセンターシート補修、ブラックシートの加工販売に独自の強みを持つ。
ウイング車のセンターシート補修は一般的に2~3人を要する作業だが、同社では実用新案を取得した方法で、職人1人での施工が可能だ。これでコストは大幅に抑えられる。
同社の宮﨑景三執行役員は「作業は現地に出張して行う。天候にもよるが、作業自体は早ければ2時間、長くとも半日ほどで終わる。施工後は半日程度ウイングの開閉はできないが、土日も対応しているので平日稼働のトラックを作業のために休ませることもない」と話す。
九州では福岡、佐賀、熊本で受注実績がある。宮﨑氏は「こまめな点検とメンテナンスが結果的にコスト削減につながる。九州のトラックは地場輸送が多くウイング開閉の回数が多くなる傾向にあるので、センターシートも傷みやすい。不具合が出る前に手を打つことが重要だ」と指摘する。
加えて宮﨑氏はブラックシートへのこだわりも語る。同社販売のブラックシートは主にエステルシートもしくはクロスシート。特に黒クロスシート4000番は同社のみの取り扱いだ。シートに添加する黒色(カーボンブラック)顔料が紫外線を吸収するため、日光照射による生地自体へのダメージが抑えられ長寿命化するという。また、顔料成分の結合が強いため外的要因による退色が起こりにくいという利点もある。
宮﨑氏は「黒は熱を持つので敬遠されがち。しかし、シートの寿命を左右する要因のひとつは紫外線。紫外線対策とシートの当て方次第で劣化は大幅に軽減される」と語る。
同社は色の違いによる耐久性の変化に10年以上前から着目。同社の黒色シートは同条件で他色のシートを使用した場合に比べ、5倍ほど長持ちするという。エステルシートは帆布地でトラック以外の用途にも利用でき、汎用性が高いことも強み。細部オーダーメイドでの受注にも対応している。
◎関連リンク→ 株式会社ひでぴょん
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