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物流ニュース
ANAHDなど3社 ドローン飛行実証実験、海上で初の目視外飛行
2019年5月28日
【福岡】ANAホールディングス(片野坂真哉社長、東京都、以下ANAHD)と自律制御システム研究所(太田裕朗社長、千葉県、以下ACSL)、NTTドコモ(吉澤和弘社長、東京都)は5月14日から16日にかけて、福岡市西区玄海島でドローン飛行の実証実験を行った。福岡市も地域との調整役として同実験を支援。
昨年9月、国交省による審査要領改正で補助者なしの目視外飛行が条件付きで可能となったが、海上で行うのは全国初となる。
実験に使われたドローンはACSL製で85センチ四方、最大離陸重量は9.1kg。今回は0.9kgの荷物を搭載し、自動操縦で玄海島から唐泊漁港までの片道5kmを約30分かけて往復した。
実験にあたり玄海島と唐泊漁港の2地点に制御室が設置され、実験者らはそれぞれ6台のモニターにより機体の様子を監視。また、ANAHDのノウハウを取り入れた独自の安全項目チェックリストで航行時の安全管理も徹底。今後はさまざまな条件下で飛行実績を積み、想定されるリスクを最小化していくことが主な目的となる。
ANAHDの保理江裕己氏は「船を使うと約30分かかる場所がドローンであれば約10分。薬品などの緊急輸送のニーズも今後予想される。ドローン輸送を社会インフラ化すべく、都市部での実験も視野に入れていきたい」と語った。また、「事業化はあと少し先になるが、実証実験はより早い段階で行うことができるだろう。これが物流困難地域の社会課題解決の糸口になることを期待したい」と述べた。
◎関連リンク→ ANAホールディングス株式会社
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