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物流ニュース
タイムズ24 物流センターで予約制駐車場マッチングサービス
2019年7月22日
パーク24グループのタイムズ24(東京都品川区)が提供する予約制駐車場マッチングサービス「B」を、導入する物流センターが増えている。
同サービスは、空いている土地スペースを有効活用したいオーナーと、外出先などで確実に車を停めたいドライバーをサイト上でマッチングするというもの。
タイムズB推進部・営業グループ課長代理の染雄大氏は、「コインパーキングのような機械設置が不要で、利用料金の支払いもWeb上でクレジットカード決済のため、すぐに導入いただける」と説明。「年に1回の花火大会など、イベント開催時のみ有料の駐車場として提供でき、オーナーの都合に柔軟に対応できる」。
昨年8月からは、物流不動産大手の日本GLP(同港区)が保有する首都圏14の施設で同サービスの提供が始まった。物流施設での展開について同氏は、「『センターの一画に、テナント企業用の月ぎめの駐車場に空きがあり、これを有効活用できないか』という相談から始まった」と振り返る。「テナント企業の入れ替わりも想定し、設備投資が不要で、『手軽に導入でき、台数調整も自由』というこのサービスを提案した」。
物流センターでは、パート・アルバイト従業員が利用するケースが多いという。染氏は、「決められた駐車マスを割り振られていない方でも、雨の日や勤務前後に予定がある時など、車で出社されたいこともある。毎回、管理者が個人の希望にあわせて駐車枠を割り当てるのは大変だが、当サービスであればWeb上で予約できるので簡単」と説明。「物流センターでは、駐車料金を1日300〜500円に設定することが多い」という。
もちろん、施設関係者以外にも開放。「物流センターはインターチェンジの近くに立地しており、交通アクセスが良い。休日に友人同士がそれぞれの車で集合して、1台に乗り合わせてゴルフやスキーに出かけられるグループもいる」。
物流センターに不特定多数が出入りする点については、「サービスを利用するには『タイムズクラブ』という会員組織に入っていただくため、どの駐車場を、いつ、誰が使っているかは全て把握している」という。
現在、日本GLP以外でも、複数の物流施設で同サービスの導入や検討が進んでいる。ESR(同)の久喜ディストリビューションセンターでは、大型車両用の駐車スペースを設置。同氏は、「インターに近く、長距離ドライバーの皆さんの休憩場所として活用頂けるのでは」と展望する。「予約は1日単位で、2週間前から可能。その時間に行けば必ずスペースが確保されているだけでなく、当日中は出し入れ自由なのがポイント。停める場所を確保するために、早く来てもらう必要はない」
同氏は、「搬入後は使われないバックヤードや荷捌き用の施設も、十分に駐車場として活用できる。空いている時間を有効に使う『駐車場シェアリング』の考え方を、物流業界でも広めていきたい」とし、「人手不足で、『いかに働きやすい施設にするか』ということに力を入れられている中で、『B』もひとつの付加価値として提案できるのではないか」と同サービスの魅力を語る。
◎関連リンク→ タイムズ24株式会社
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