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物流ニュース
ヨコレイ アイランドシティ物流センター起工、九州で最大の物流拠点
2019年8月26日
福岡市東区のアイランドシティみなとづくりエリア内でこのほど、横浜冷凍(岩渕文雄社長、神奈川県)が「アイランドシティ物流センター(仮称)」起工式を執り行った。神事では吉川俊雄会長が、その後の直会では岩渕文雄社長があいさつをし、同センターの需要と展望、今後の取り扱い品目などについて述べた。
吉川会長は「震災や水害が起きるたびに物流の地図が変わっている。乗り継ぎ拠点を造らなければならないという思いもあり同センターの建設を決意した。西日本の表玄関として、同時に東南アジアや釜山など世界各国への出荷港としてこの博多港は重要な位置にある。センターの設備としては社員が作業しやすい環境を整え、世界に自慢できる施設としていきたい」と展望を語った。
同センターでの取扱品目として、輸入貨物ではフライドチキンなどの半加工品や冷凍食品を想定。輸出貨物では九州で水揚げされるサバ、アジ、イワシなどの原料を想定している。そのため、通関機能を有する港湾型物流センターと細かい在庫管理と回転率の高い貨物の保管に優れた物流型冷蔵倉庫の特徴を併せ持つ施設となっている。
冷却設備には自然対流冷却方式を採用。温度変化が極めて少なく、乾燥や冷凍やけ、色あせがない状態で貨物を保管できる。また、太陽光発電設備や高効率自然冷媒冷凍機も設置され、省エネも実現。同センターで発電する約500kWの電力は全量自家消費される。
倉庫内設備では電動式移動ラックを導入し、「カーゴナビゲーションシステム」と連動させる。数字を打ち込むだけで効率的な集荷ルートを表示するため若手でもベテランのように短時間で正確な作業が可能となる。
また、トラック予約受付システムでスマホ・パソコンから集荷予約が行えるため、待機時間問題の解消が期待できる。
2021年1月の竣工予定となる同センターは、4階建てで収容能力は約3万トン。接車バースは21基となっている。福岡では25年ぶり3拠点目の新設。完成するとグループ全体で104万トン、九州では約25万トン、福岡県内で8万8000トンとなり、九州で最大の物流拠点となる。
◎関連リンク→ 横浜冷凍株式会社
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