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物流ニュース
あおり運転に注意 トラブル回避へ対策を
2019年8月30日
今月10日、茨城県の常盤道で、あおり運転をされた後に強制的に車を停止させられて暴行を受ける事件が発生した。過去にはあおり運転の後、強制的に車を高速道路上で停止させられ、後方から来た大型トラックに追突され、被害者夫妻が亡くなる事件も起きており、一つ間違えれば大きな事故につながりかねない今回の事件も、警察は傷害事件として住所不詳の宮崎文夫容疑者を大阪市内で18日逮捕した。
この事件では他にも静岡や愛知でもあおり運転などを同容疑者が繰り返しており、静岡ではトラックドライバーに対してあおり運転を行うとともに前方でトラックの進路を邪魔するような蛇行運転を行うなど危険極まりない運転を繰り返していたようだ。
実際、全国各地に荷物を輸送するトラックドライバーには、こうした危険行為に巻き込まれるケースは多いようで、後方をあおられた場合には速やかに道を譲り、トラブルを避けるケースも多いが、中にはトラックを停止させて暴行してくるケースもあるようだ。
大阪・泉州地区で大型トラックを運転し全国各地に配送を行うAさんは「30年余りドライバーとして働いている中では、あおり運転などでトラブルになったケースもある。今から10年以上前に国道43号で、深夜に走行中、黒塗りの国産高級車から後方からあおられた。無視して走行していると、いきなり前方に車が停止し自身のトラックも停止させられた。当時は自身も若く、修理用の鉄パイプを持ってトラックを降りて相手側が複数であるため応戦した。この結果、警察が出動して自身も警察から厳重注意されたことから、自身もドライバーとして会社や家族にも迷惑を掛けると感じて、現在ではあおり運転などにあっても速やかに進路を譲ったり、パーキングに避難したりトラブル回避に努めている」と様々な対策を行っているようだ。
また、トレーラで鋼材輸送などを展開し、ドライバーに対して普段から運転教育を行う運送B社の担当者は「トレーラであることから、積載荷物も20トン超の荷物で、万一、落下したら大惨事につながるケースが多い。乗用車などの割り込みなどには常に注意するように指導・教育している。実際、乗用車が、当社のトレーラが走行時低速であることに腹を立てて急な割り込みを行った結果、荷物が数センチずれたケースもある。万一、積み荷の鋼材が滑り落ちれば、他の車両への落下などが想像できるため、走行には十分注意させている。普段から指導しているのは、一般道路で信号に関しては自身が走行している近くの信号機を見るのではなく、その先の信号をいち早くキャッチして、極力急なブレーキ・停止にならないように走行速度には注意させている。当然、前方を走行する車両に関しても十分な車間距離を取るように指導し、後方をあおったりすることのないようにドライバーには指導するとともに、後方をあおられても速やかに進路を譲るなどしてトラブルを避けるように指導している。昨今ではあおり運転や、前方での蛇行運転などを行う様々なドライバーがいるので、当社としてはドライバーの教育並びにドライブレコーダーを用いてトラブル回避に努めている」と語る。
トラックドライバーに関しては一般の人より車両を運転する時間も長く、こうした凶暴なドライバーも存在するため、トラブルに遭遇することも多いが、大事な荷物を目的地まで配送することが任務であることから、出来る限りトラブル回避を心がけているようだ。
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たった今物流のクルマに煽られました。
高速でインターチェンジで降りる手前でスピードを落として走行中。ものすごい速さで後ろから物流会社のクルマがベタ付けして降りてからもetcのとこで徐行したところまたベタ付けされ。後ろからずっとついてこられた。
とても怖かったし。不愉快だった!