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物流ニュース
FAプロダクツ 最適な物流をシミュレート 計画作成2日から数時間に短縮
2019年10月16日
働きかた改革実現に向けた物流効率化は業界全体のテーマ。物流企業のみならず荷主企業を含めた物流のサプライチェーン全体において、ロジスティクス機能強化・維持に向けて物流の効率化が注目を浴びるようになっており、効率化に向け各社でロボティクス化・AI導入といった最新技術の活用から、パレットの活用・リードタイムの調整といった様々な取り組みが行われている。今回は、そうした効率化と日々の物流業務を素早く支援するソフトウェアについて話を聞いた。
FAプロダクツ(貴田義和社長、東京都港区)はシミュレーションソフトであるプラントシミュレーションを販売・エンジニアリングしている。同ソフトは参考データを入力することによって、工場・倉庫内で必要となるフォークリフト・AGV・人手に加え、複数拠点を跨ぐ配送に必要な車両数・スケジュールなど、構内外の各場面における最適な物流をシミュレートしてくれる。実際にトラック便のスケジューリングに活用する企業もあり、また自動車メーカー・サプライヤーなどでも構内外における全体の物流最適化に活用しているという。特に自動車関係業界などは関係企業の拠点が海外にも存在するケースが多く、同ソフトは海を跨いでシミュレートを行っているケースも多々あるそうだ。
同社担当者は「ピッキングのオートメーション化をはじめとした最新機器の活用シチュエーションに加え、パレット・手荷役の比較など多種多様な条件を比較できる点が強み。本来、熟練の専門家でなければできなかった部分を代行することで、様々なパターンを多角的な視点から検証することが可能になる」としている。さらに「様々な条件を高速でシミュレートしていくのは、コンピュータの得意分野。顧客から2日分かかっていた計画作成が数時間で終了したという声も聞いている。災害・ヒューマンエラーなど様々な原因で生産現場ではスケジュール通りとならないケースも少なくない。リスケジュールの手間も削減でき、ごく一部の優秀な方々が一手に負担を背負っていた業務を変えるこのソフトは、人手不足対策・多能化・働きかた改革などに貢献できるのでは」としている。
◎関連リンク→ 株式会社FAプロダクツ
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