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物流ニュース
プロドローン、KDDIなど 中部でシングルローター型ドローンの長距離物流実験
2019年10月31日
プロドローン(河野雅一社長、名古屋市)は9月3日、国内初となるシングルローター型ドローンによる長距離物流実証実験の協定を締結。河野社長、KDDIの前田大輔氏、三重県志摩市の竹内千尋市長、愛知県蒲郡市の稲葉正吉市長、静岡県御前崎市の鴨川朗副市長が出席して発表および会見を行った。
同実験は労働力不足が懸念されている物流分野と、災害時における物資の緊急輸送現場での新たなシステム・手法への需要の高まりを受けて計画されたもので、同社とKDDIは「重量物を長距離で運搬可能なソリューションを構築したい」として志摩市と蒲郡市間の約70キロ、および志摩市と御前崎市間の約175キロのルートで長距離物流ドローンを自動飛行させる。計画は、ドローンによる中長距離物流における代替、地方都市間を結ぶことによる地場産業支援、緊急時や災害発生時の緊急物流インフラの可能性を確認したいとの意向で進められ、同社は「バッテリーの容量不足」や「天候の影響を受けやすい」といったドローンの課題を踏まえて開発された今回の「ガソリンエンジン搭載シングルローター型ドローン」への期待を高めている。
KDDIでは、携帯通信ネットワークを用いたドローンの目視外飛行を実現する「スマートドローンプラットフォーム」を活用し、今年度から物流領域での事業構築を推進しており、参画する市長らは「地元特産品の販路拡大や、地方都市の地理的不利の改善につながる」と今回の動きを歓迎。「毎日飛行を続けることで、よりリアルな実験データが得られる」と河野社長が力を込める同実験は、来年3月の開始を予定している。
◎関連リンク→ 株式会社プロドローン
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