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物流ニュース
クエストページ 糸島市に地域密着型の倉庫建設
2019年11月21日
福岡県でネット通販事業などを手掛けるクエストページ(千代田明久社長)は今年、糸島市で伊都倉庫(ITOKO)の稼働を開始。同市が整備する「前原IC地区北産業団地」内の約800坪の敷地に建設され、営業倉庫として自社商品及び他社の物流代行サービスなどを行っている。
当初は博多区の事務所での業務に留まっていたが、事業も大きくなり出荷量も増えたことで新規に倉庫を設けることにしたという。
しかし、同社ロジスティクス事業部の竹野公仁部長は「当初はアウトソーシングを検討したが、見学した他社倉庫のセキュリティ面や商品管理の方法、庫内環境などに不安を抱え、更に安定した送料設定も難しいと判断した」と語る。
そのさなかに糸島市から誘致の話が持ち上がる。同社は、地域密着を志向する企業を誘致し同市における雇用を創出していきたいという糸島市の理念に共感したこともあり、昨夏、同団地に新倉庫を建設することとなった。
同団地は、福岡都市圏まで車で30分以内と好立地であり、物流の拠点として利便性が高いことも理由のひとつであったという。同倉庫内部には冷暖房といった空調も完備しており、商品管理や労働環境の面でも非常に快適な環境である。同部長によると「気温や湿度などがある一定の基準値を超えると24時間体制で通知が届く」という徹底ぶりだ。セキュリティ面に関しても多くのカメラは配置され死角はほとんどなく、作業場や倉庫周辺の様子まで鮮明に記録される。区画のひとつには二重施錠も可能なものまであり、高額商品や医薬品などを保管することも想定しているそうだ。
また、同部長の専門分野でもあるIT回りへの対応力も武器としており、細やかな顧客管理や適切な在庫管理などを行う独自システムを採用。業務効率化による運用スピード向上でコストダウンも期待できるという。
同部長は「地域密着型企業として、社会貢献しながら糸島の役に立っていきたい。糸島産の食材の通信販売促進戦略の立案など、通販事業者ならではの取り組みにもより力を入れていきたい」と今後に期待を寄せた。
◎関連リンク→ 株式会社クエストページ
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