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物流ニュース
伊藤園 ハイブリッドトラックを導入
2004年3月28日
伊藤園(東京都渋谷区)は22日、物流活動での地球温暖化・大気汚染の抑制のため、自社の営業用車両にハイブリッドトラックを導入すると発表。5月に日野自動車の『デュトロ ハイブリッドトラック』(2トン車)20台を関東・関西の両地区に導入し、順次、全国へ展開していく。ハイブリッドトラックの導入は飲料業界初。
同社はルートセールスを販売体制の基盤としており、約2800台の営業用車両を保有。1998年にいち早く天然ガストラックを採用するなど、物流活動がもたらす環境負荷の抑制に積極的に取り組んでいる。
現在、『環境中期目標』で定めた低公害車導入計画の「2004年度に導入率10%以上」を1年前倒しで達成しており、全車両の約12%にあたる334台を低公害車化(2003年4月末時点)。
同社では従来、大気汚染の抑制効果を重視し、汚染物質であるNOx・PMの排出が少ない天然ガス車や低排出ガス認定車を積極的に導入してきた。しかし、物流活動がもたらす地球温暖化への影響が懸念されている状況を踏まえ、今後は二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量がより少ないハイブリッド車を併用して導入していくことを決定している。
『日野デュトロ ハイブリッドトラック』は、従来のディーゼル車と比較すると、二酸化炭素の排出を約25%低減するため、1台あたり年間約2トンのCO2削減が見込まれる。
同時に、新短期排ガス規制の基準値からPMを約85%、NOxを約50%低減する。同数値は2005年に強化される新長期排ガス規制に適合可能レベルで、大気汚染の抑制にも充分な効果があると考えられている。また、信号待ちや渋滞時に無理なくエンジンを自動停止、稼動するアイドル・ストップ・システムも装備されており、同社が1999年より全社で取り組んでいるアイドリングストップ運動の促進にも繋がるとしている。
伊藤園では、「今後も、物流活動での環境負荷低減の施策として低公害車導入を積極的に推進していく」とし、「2005年4月末までに新たに237台を導入し、全車両の約20%を低公害車とする予定」としている。また、ハイブリッドトラックについて、「燃料給油スタンドが従来どおり利用できるうえ、燃費が15〜30%改善するため、経済性と環境保全を兼ね備えた車両として期待している」とし、「来期以降も積極的に導入していく予定」としている。 -
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