ソニー及びグループ３社（ソニーマーケティング、ソニーイーエムシーエス、ソニーサプライチェーンソリューション）は１７日、日本国内でのソニー製品の市場競争力強化のため、販売店での実売に即応し販売、製造、物流のオペレーションの高度な連携を支える新しい情報システム「ＣＬＯＶＥＲ（クローバー）」を稼働したと発表。これにより、柔軟な商品供給体制を目指して「デマンドチェーンマネジメント（ＤＣＭ＝一貫した販売生産物流体制を構築し、効率を追求する手段）」を導入する。
　顧客の満足度向上、販売機会損失の極小化、流通およびメーカーの在庫削減を図るとともに、エレクトロニクスビジネスの拡大を目指し、１・店頭販売状況や流通在庫をリアルタイムに把握、それに基づく生産供給体制２・メーカー在庫に加え、生産計画に則った精度の高い納期回答３・メーカー在庫を最小化するロジスティクスシステムの構築４・販売動向の急激な変化などに対応するための「週次マネジメント」の拡大などを実現する。
　新オペレーションの導入で、４社合算で年間約１４０億円のコスト削減と国内の在庫を約３割圧縮する。なお、日本での導入を皮切りに、今後海外オペレーションでも導入を進める。