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物流ニュース
大倉 「関西イーソーコドットコム」にリニューアル
2007年4月3日
物流不動産やサブリースなどを手がける大倉(大阪市都島区)はこのほど、倉庫物件情報掲載サイト「大倉イー倉庫ドットコム」をリニューアル。「関西イーソーコドットコム」として運営を開始した。「これからも、貸す側と借りる側のニーズに的確にこたえていく」と語る木村文俊社長に話を聞いた。
「日本企業は、海外に比べて資産を持ちすぎている」と木村社長。企業の物流再編が進み、物流拠点もストック型からスルー型へと移行しているなか、「倉庫は所有する時代から、使用する(借りる)時代へと変わりつつある」と指摘する。
また、「倉庫業といえば、これまでは『預かってあげる』的な、いわば『待ち』の営業が大半だった。しかし、これからの倉庫業は、自分からアプローチする『提案営業』でないとダメだ」とし、「寄託契約による営業倉庫という時代は終わった。物流不動産を理解しないと営業倉庫はやっていけない」と持論を展開。さらに、「倉庫、運送などと区別するのでなく、一貫した3PL的なシステムを構築して、今の時代のニーズに対応しなければいけない」という。
木村社長は、「借り手と貸し手をうまくマッチングさせ、お互いがベストとなるよう、我々が長年培ったノウハウとサービスを提供していきたい。新しいホームページも有効に使っていただきたい」と意気込む。
リニューアルされた「関西イーソーコドットコム」は現在、8300件を超える物件情報を掲載。従来のサイトより使いやすさが大幅に向上し、会員登録も無料という。制作に携わった、センチュリーダイソーの小川氏は「オーナー様から個人の方まで、どなたでも登録していただける。会員数を増やし、より多くの情報を発信したい」とし、「これだけの物件数を載せたサイトは珍しい。正に日本最大の物流不動産サイトである。」と話す。
同社は昭和48年に設立。倉庫・オフィスなどの建物開発と賃貸物件、物流コンサル、物流システムの開発・商品管理などを手がける物流総合商社で、30年以上前からノンアセット型3PLの事業化に取り組んできた。平成十六年、Web上で倉庫や配送センターの貸し手と借り手を結ぶマッチングサイト「イーソーコドットコム」を展開するアバンセロジスティック(現イーソーコ、遠藤文社長、東京都港区)と提携。同サイトの近畿圏エリアを担当している。
また、同社の関連会社が外国人の受け入れビジネスを展開しており、今後は中国における物流不動産の開発も視野に入れている。
関西イーソーコドットコムのアドレスは、http://www.kansai-e-sohko.com/(中野秀一記者)この記事へのコメント
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