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物流ニュース
「お客さま中心」の姿勢で 新明和オートエンジニアリング
2008年5月29日
新明和オートエンジニアリング(横浜市鶴見区)は、新明和工業のアフターサービス部門が独立する形で七二年に誕生。現在は、従来からの主力事業である特装車両のアフターサービスに加え、特装車の中古買い取り・販売事業を展開している。長谷川俊夫社長に話を聞いた。
長谷川俊夫社長
─「サービス事業」について。
ダンプや塵芥車など、新明和工業で製造・販売した特装車両のメンテナンスを担っている。
─サービス拠点数は。
名古屋、西宮、東京・足立、川崎、横浜、さいたまの6か所に直営サービス工場がある。また、全国に428の指定サービス工場があり、広くネットワークを構築している。
─サービス技術の質は。
特装車両は一台一台に特徴があり、修理も難しく苦労することも多い。そのため、全国に80人いるサービスマンが指定工場を訪ね、巡回技術指導を行うことで質の向上を図っている。
「ATTACK21システム」とは。
オンラインネットワークで全拠点を結ぶシステム。部品を一元管理することで、よりスピーディーな対応が可能になった。
─サービスの受付時間は。
東京と大阪地区は24時間・365日対応。たとえば、新明和の主力製品・テールゲートリフターは都市部のコンビニ配送で24時間稼働しており、フォロー体制も万全にしておく必要がある。また、それ以外の地域でも早朝・深夜の受付を行うなど、サービス体制の充実に注力している。
「中古特装車販売事業」について。
約11年前に事業を開始し、いまでは当社の売り上げの3分の1を占めている。新明和工業と連携し、お客さまから下取りした車両を整備した上で販売する。サービス事業で整備の技術やノウハウを培ってきたため、良い状態の車両を提供できるのが強み。
─販売の形態は。
横浜と神戸にある車両センターで常設展示を行っている。また、年に2回、オークションも実施している。
─今後の展開は。
中古特装車の市場シェアは、ある程度獲得できたので、今後は『質』に目を向けたい。たとえば、『新車と同様、保証付きで売ることはできないか』など、いろいろと検討している。
─経営上で、何か新しい取り組みは。
3年ほど前から、『メンテナンス契約』を開始した。これは、『壊れたから修理に出す』のではなく、月額で契約料をいただき、サービスマンが定期的に訪問するというサービス。良い車両状態を維持できるため、安全性が確保できる。また、整備コストの計画も立てることができ、メリットは大きい。
─現在の契約台数は。
約1000台だが、導入企業からの評価は高い。いまは地道に普及活動を進めている。『良いサービス』ということが分かってもらえれば、あとはクチコミで広がっていくはず。
─現職就任前は新明和工業で営業職に就いていた。経験を、経営に生かせることは。
『お客さま中心』という考え方。アフターフォローでも信頼されるサービスを提供することで、『新明和ブランド』のファンを今後もさらに増やしていきたい。
◎関連リンク→新明和オートエンジニアリング -
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