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物流ニュース
AppLogi スマホ活用しリアルタイム管理を実現
2019年12月27日
AppLogi(=アップロジ、大阪市中央区)は、スマホを活用し、「動態管理」「安全管理」「働き方管理」の3つをリアルタイムで実現する運輸業向けソリューション「アップロジクラウド」を開発した。
同社を率いる廣田幹浩社長は、大阪の大手物流会社を経て船井総研で物流コンサルとして活躍。11年の経験を積んだ後、運送事業者向けのアプリを開発すべく昨年1月に独立、アップロジを立ち上げた。「コンサル当時からプログラミングが好きで、運送事業者さんと話しながらその場でシステムの構想を練り上げて支援していくスタイルだった」という。
「アップロジクラウド」は、同社長のこれまでの経験と培ってきたノウハウを反映。「配車マンが知りたい情報を一画面で表示し、いまドライバーに起こっていることが、すべて事務所で分かる」とし、「誰がどこにいるのかを常に把握でき、急ブレーキや急発進、スピード違反があったら、車両の停止を確認したうえで、すぐに電話して、注意ができる」。
労働時間管理では、運転時間や勤務時間をドライバーごとにリアルタイムで確認でき、1分単位のマネジメントをサポート。ドライバーのスマホ画面にも、「4時間連続運転まで、あと30分です」など状況を表示し、休憩を促す。「ドライバーが帰庫してからいろいろ計算するのは運行管理者にとっても大きな負担。どのドライバーが何時間働いていて、1か月の間でどういう状態になっているのか、あと何時間走れるのかを簡単に把握できるようにした」という。
利用料金は、スタンダードプランが管理者ID一つにつき月額5万円。管理できるスマホの台数に制限は設けていない。同社長は、「対象企業を保有台数50台以下に絞っている」とし、「導入企業が成長し、大きくなっていくところを、低価格で効率的に支援したいというのがそもそものコンセプト」と語る。「日報や運輸局に提出する書類では、デジタコの方が正確に作成できることもたしかにある。しかし、事故を起こさない、あるいは配車を効率的に行うなど、リアルタイム性が必要とされるものはスマホの方が間違いなく向いている」。
「ほぼ直感的に使える」ため、ドライバーに操作を覚えてもらう手間もない。「点呼の時にQRコード読み込んだら『出勤』となり、管理がスタートする。あとは車内にスマホを置いておくだけ」。3分間停車していると「待機中」「休憩中」などの扱いになり、画面から状況にあわせて選ぶことができる。
同社では、ドライバーへスマホを支給した上での利用を推奨。「通信費は、機器込みで月額1900円程度。通話機能をあまり使わなければ1500円程」。対応するスマホはAndroidのみ。
既に導入台数が500台を超えているという同アプリ。廣田社長は、「事業の形態に合わせてカスタマイズしていくことも可能。走りながら一緒に考えていきたい」と、業界を知り尽くしているからこそ、運送事業者に寄り添う姿勢を見せる。
◎関連リンク→ 株式会社AppLogi
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