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物流ニュース
ハコビーヤ 大型トラックの予約サービス「Jトラ」
2020年1月15日
ハコビーヤ(東京都港区)はロジスティクス思考のもと、「情報・データ」の企画・編集・制作を通じ、グローバルな物的流通・人的流通の最適化を図ることで新しい流通企業を目指し、2006年に設立された。今回、同社が提供を開始した大型トラックの予約サービス「Jトラ」について、事業開発部でサービス開発を担当している石原道隆氏に話を聞いた。
今回提供を開始した「Jトラ」は、大型トラックをインターネットで予約できるというサービスで、石原氏は「大多数を占める中小企業の中には年々、配送車の確保が難しくなっている企業が少なくない。特に繁忙期にはその傾向が強まっているという声を聞く。そのような企業の役に立ちたいと思い、今回のサービスを始めた」とし、「大型トラックの予約サービスは日本でも唯一のサービスではないか」と話す。
石原氏は、「輸送依頼を、直に電話でやり取りするのではなく(電話対応もしている)、先を見越し、例えば生産計画のように、『トラックも計画的に予約する』という概念が浸透すれば、大きな意義があるのではないか」と語る。
「旅行を計画した時に旅行サイトでホテルを予約するイメージ。また、別の角度では、シーズンによって宿代・航空運賃が高くなるように、物流もそうであってよいのでは」と考えたという。
また、「現状、トラックを手配する中で、市場の相場に連動していない価格設定があると感じている。トラック・ドライバー不足が深刻化する中、トラックの需要・希少価値という観点では、価格相場を需要と供給のバランスに合わせて変えるべきではないか」と考えたという。
大型トラックのサービスを選択した理由について、「小ロット貨物は軽貨物自動車などを活用したサービスが既に浸透しているが、大型トラックのサービスでは目立ったものが見当たらなかった」とし、「まずは大型トラックを必要としている方に提供するところから始めようと思い、いまの形になった。今後は小ロットのサービスも徐々に展開していきたい」と将来の方向性を話す。
サービスの特徴については、「求荷・求車とは異なり、予約は、こちらが提供できる輸送条件を明確に表示し、同意してもらうことで即座に大枠が確定する。交渉の必要がなく、トラック手配に費やす時間を短縮することができるので、早期確保という安心感も提供できる」と説明する。
「インターネットで予約するということは日常生活の中で定着しているが、物流サービスでは、あまり浸透していない。このサービスで従来の商習慣を変化させるきっかけを作りたい」と話す。
石原氏は「トラックを予約するという概念をどう広めていくかが最優先課題。定着すればインパクトは大きいはず。物流業界を取り巻く環境をもっと良くしていきたい」と意気込む。
◎関連リンク→ 株式会社ハコビーヤ
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