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物流ニュース
大人気の平ボディー車 参入増で運賃下落懸念
2008年6月23日
クレーン付きトラックや平ボディーによる鋼材、建設資材などを運送する事業者は現在、輸送事情は悪くないようで、車両数が少ない分、箱車やウイング車両を使って雑貨・食品を扱う運送事業者よりはいいようだ。
大阪府和泉市や大阪市などで建材・機械を輸送する事業者によると、4tトラックベースで月100万円の売り上げを誇っており、一般の箱車と比較しても約20万円から30万円の売り上げ増加になっている。その理由の一つが、時代の流れでトラックは箱車やウイング車が主流になった半面、平ボディーが減少。箱車で運べない機械や建材、高所貨物などの繁忙期になれば、平ボディートラックは引っ張りだこになるほど需要があるという。
こんな状況を知ってか最近、平ボディートラックを購入し、仕事を獲得しようとしている運送事業者が増えているという。ある事業者は、「雑貨など箱車がメーンの事業者が平ボディー車を1、2台導入している状況をディーラーの営業マンから聞かされた。このような事業者が増加すれば、現在、比較的状況がいい平ボディー車の運賃が値崩れしてしまわないか不安だ」と話す。
また、別の運送事業者も「平ボディートラックを保有する事業者同士のつながりが強いため、箱車の事業者が平ボディーを導入したからと言ってすぐに水揚げが上がるということはあり得ないが、やはり荒らされないか心配で、新規参入を警戒している」と指摘する。 -
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