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物流ニュース
原油高の影響…荷主が自社で得意先に配送、配送量が激減
2008年9月11日
関西のある運送事業者は印刷物の配送を長年行っているが、ここ数か月、配送量が従来の3分の1程度にまで落ち込んでいる。落ち込み分は、印刷会社が自社で配送しているためという。荷主が自社配送に踏み切ったのも、原油高が大きな理由であるようだ。
トラック運送業界と同様、印刷業界も競争が激しいと言われている。相次ぐ原油価格の高騰で原紙の価格が上昇しており、しわ寄せは印刷業界にきているという。
印刷業者は1枚いくらの刷り賃が収益源だが、刷り賃はダンピング競争で低下の一途をたどり、印刷業界の業績は思わしくないとされている。同社が運んでいた印刷物は月に平均して350万円程度あったが、現在は120万円程度に落ち込んでいる。印刷業者がこれまで営業用に動かしていたすべての自社のライトバンに、印刷物を満載状態にして得意先への配送を行っていたのだ。
同社は「原油価格の高騰は様々な方面に影響を及ぼしている。仕事が減った分を、まさか荷主が自社で配送していたとは夢にも思わなかった」と話している。(大塚仁) -
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