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  • 射界

    2016年7月4日号 射界

    2016年7月8日

     
     
     

     「富みて驕らざる者は鮮(すくな)し。驕りて亡びざる者は、いまだこれ有らざるなり」と、四書五経の一つ『左伝』にあるが、同じことが『論語』にもあって「貧しくして怨むことなきは難く、富みて驕りなきは易(やす)し」と記している。『左伝』も『論語』でも、驕る者の将来にはロクなことがない…と戒めている。



     ▲富を得ると、なぜか周囲に自慢したくなるのが人情。だからと言って驕りに走ってはいけない。富を周囲に見せびらかすようではホンモノの富者ではないともいう。心して表情や態度に出ないよう気を付けるのがホンモノで、ひけらかすようでは似非富者の小者に過ぎないと断じる。小者の驕りはやがて周囲の反発を買うが、押さえるだけの力も奪われて足を引っ張られるのがオチであろう。

     ▲『左伝』は次いで、こうも説く。「人誰か過(あやま)たざらん。過ちてよく改むる、善これよりも大なるはなし」と。人間だから誰もが過ちをおかす。しかし、過ちに気づいたら改めることが大事…と教え、『論語』も「過ちて改めざる、これを過ちという」と、過ちの扱いに気を付けるよう求めている。トップとかリーダーとして上に立つ人こそが模範となるよう努めるべきである。

     ▲誰でも自分の過ちを聞かされるのは嫌なもの。それが周囲の親しい人だったら尚更で、つい「聞く耳を持たず」の姿勢になる。話題になった東京都知事、法に違反していなければ大丈夫と考えたのか、ヤメ検弁護士二人に精査を依頼し、調査結果を免罪符としたい意向だったが裏目に出た。法律家は「法は最低道徳」とも言う。法規範以上のところで社会生活を営む…これが人の良識である。

     
     
     
     
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