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  • 射界

    2017年5月15日号 射界

    2017年5月19日

     
     
     

     「窮すれば則ち変ず、変ずれば則ち通ず」と中国の古典『易経』にある。行きつく所まで行って、どん詰まり状態になると、予期しない情勢の変化で新しい道が開かれる…心配するなというのだ。人生には浮き沈みが付きもの。たとえ壁にぶつかっても、前向きの姿勢さえ失わなければ新しい道は開き、心配はいらない。


     ▲この考え、一部から楽観しすぎとの批判もあるだろう。冷静に考えると、「そんな程度のことで…」と周囲の感覚のほうが正しいかも知れない。だが当事者にしてみれば、深刻な問題である。多くの経営者はいま、先行き不安から経営維持に幾多の課題に苛まれて解決に奮闘している。一つ解決してヤレヤレと思ったのもつかの間、次の難題にぶつかり、ピンチはチャンスどころではでない。

     ▲普通、人は窮地に追いこまれると平常心を失って右往左往する。茫然自失で冷静さも慎重さも失う。マイナス思考のスパイラルに落ち込んで取り乱し、高じて虚勢を張って、さらに窮地にはまるのがオチだ。羽振りのよいときには肩で風を切っていた風情は影をひそめ、人目を避けようとする。そこには希望も未来もない。求められるのは難問に立ち向かっていく勇気と決断である。

     ▲冷静で慎重な平常心を取り戻すには、『易経』の教えを思い描くことだ。とことん落ちるところまで落ちれば、それ以上落ちることはない。僅かな一歩であっても、確実かつ慎重に踏み出せば新しい道は必ず開かれる。もちろん、人並みの努力では成就しない。その何倍もの頑張りが求められるだろう。僅かな好転の兆しにも気を緩めることなく努力すれば、「変ずれば則ち通ず」だ。

     
     
     
     
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