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  • 射界

    2017年12月18日号 射界

    2017年12月22日

     
     
     

    人間が2足歩行を始めてナン百万年経過したかは知らないが、当時から人の歩く速度は時速4㌔前後が相場とされている。ところがここ100年で、歩行速度を上回る移動手段を人間は見つけた。その人知に驚嘆するとともに、身についたスピード感と乖離した速度に頼る生活環境に、視覚や聴覚が順応しているか心配だ。

     

     ▲人間の視覚や聴覚が急に高度化することはない。この乖離が交通事故を起こしているとみるのは早計だが、昔ながらのスピード感では、色んな点で不都合が生じても仕方がないと指摘する向きもある。交通事故の大半がヒューマンエラーによるとの統計値が、それを裏書きしている。運転を職業とするドライバーは近年、厳しい規制が課せられたが、それだけで安全が確保されるものではない。

     ▲職業ドライバーとして飲酒や酒気帯び、居眠り運転は論外だが、視覚や聴覚を錬成してクルマのスピードにマッチさせる訓練も必要だ。加えて他車の動向や自転車、歩行者の動き、道路事情の不案内、カーブ、信号、多彩な道路標識などの情報が、一瞬で処理できる能力も養う必要がある。ケータイやカーナビのチェックも加わるだろうが、ドライバーの情報管理も、これでは限界を超える。

     ▲視覚や聴覚の限界を少しでも和らげようと各種の安全装置が実用化されているが、人間の視覚や聴覚を完全にカバーしているわけではない。人がもつ情報処理の速度や容量には限界があり、加えて安全装置をマスターする訓練が必要で、ドライバーの負担には限りがある。仮に自動運転システムが完成したとしても、操作完熟までに人のスピード感と安全機器のそれをどう合致させるかが課題だ。

     
     
     
     
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