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    女性担当者に手が触れ数千万円の仕事失う

    2010年6月14日

     
     
     

     荷主との信頼関係の構築は、トラック事業者にとって最重要課題だといえるが、その一方で、積み込み先や納品先でのちょっとしたトラブルが、ドライバーの出入り禁止や、果てには契約解除に発展するというケースも目立つ。首都圏に本社を置く事業者は男女間のトラブルに見舞われた結果、ドライバーを失っただけでなく、年間数千万円の売り上げを上げていた荷主を失うという事態に陥ってしまった。

     食品輸送を手掛ける首都圏の事業者は毎日、荷主の商品を問屋に納品する仕事を請け負っていたという。毎日のように同社のトラックがその納品先に顔を出していたので、当然、納品先の担当者とは親しくなる。気軽に話ができる関係になったドライバーは、自然にその担当者と冗談を言い合う仲になっていった。

     しかし、問題はその馴れ合いの中で起こった。納品先の担当者は女性で、その担当者が同社のドライバーに手を触られたと上司に訴えたのだ。



     「手に触れたのは事実だが、決して悪気はなく強引でもなかった」とそのドライバーは弁解していたが、納品先からクレームを受けた同社社長は納品先を訪問し、平謝りに謝った。その結果、被害者である女性も深刻に受け止めず、謝罪を素直に受け入れたという。お見舞金も用意し、問題は一件落着するはずだったが、そう簡単にはいかなかった。

     女性の上司が、同社だけでなく、荷主の責任も追及し始めたのだ。「荷主には関係ないと何度も説明し、謝った」という同社長だったが、その上司は耳を傾けず、とうとう荷主の担当者を呼びつけ、その非を責めた。

     「被害を受けた女性がもういいとしている問題を、上司が大きくしてしまっていることに納得できなかったが、加害者はあくまでうちであり、荷主の立場もあるので仕方がなかった」と、ひたすら謝罪をしていた同社長は、責任を明確化するとともに、けじめをつけるため、そのドライバーの解雇に踏み切った。

     「仕事のできる人材だったが、問題が大きくなってしまい、対外的にも社内的にも示しがつかなかった」と振り返る同社長。しかし、それでも事態は好転しなかった。

     結局、荷主とその納品先の契約が解除された。それによって、年間数千万円あった仕事がゼロになってしまったという。

     「手に触れたか触れなかったかという些細な問題が、まさかここまで大きくなるとは…」と話す同社長は、「代償は小さくないが、いい勉強にもなった」と気持ちを切り替えている。(高田直樹)

     
     
     
     
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