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    ドライバーが納品先に転職 待遇差考えると仕方ない?

    2010年10月14日

     
     
     

     中型免許の創設によって、労働時間の制限や運賃単価の下落といった問題がドライバー不足を助長している。実際、「交通事故というリスクを負ってまでドライバーを続ける意味はない」と、物流会社を辞めていくドライバーの姿が現場では見受けられ、「稼げる」という魅力を失った今、業界上げて新たな魅力を作る必要があるといわれている。


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     「ドライバーの魅力って何だろう」と自問自答する千葉県の物流事業者。社長は先日、ドライバーという仕事を見つめ直す事態に出くわした。

     同社は工場への部品配送を手掛け、毎日決まったドライバーを担当させていた。しかし、経験を積み、仕事に慣れ、そして戦力になったと思った矢先に、そのドライバーは退職してしまった。その時は詳しい理由が分からなかったが、後日、荷主の納品先である工場に就職していたことが判明。驚いた同社長は早速、ドライバーに話を聞いた。

     「本人はハローワークで見つけたと言っていたが、部品を納品する過程で先方と仲良くなり、工場に勤務することになったのだろう。恩をあだで返すような仕打ちが悔しくて仕方がない」と話す一方、「今の給与水準では、ドライバーを続けるメリットも少ない」と納得もしている。

     同社長は自らトラックに乗り、運送会社を立ち上げてきた。運転していた頃は高度経済成長の真っ只中の忙しい日々。「仕事は選び放題で、運賃交渉も運送会社側が主導権を握っていた時代でもあった」という。そんな経験をしてきただけに、社会的規制が強化され、稼げなくなった現状に、「私でも、今ならドライバーなんてやらないかも」とこぼす。

     ドライバーが転職した工場は賃金では運送会社に分があったものの、有給休暇をはじめ、福利厚生も充実しており、労働時間もしっかりと管理されていた。「交通事故の危険性もなく、しっかりと休みも取れる。ドライバーとは雲泥の差」と話す。

     稼ぐことが目的でトラックドライバーになった同社長は、「稼げないことは、ドライバーの魅力を失ったも同然。他に魅力も打ち出せないのなら、つなぎとめられないことも仕方がない」とこぼす。

     そのドライバーを責めることもできず、話を聞くだけに終わった同社長は、「このままいけば、ドライバーのなり手がいなくなってしまうのでは」と危惧する。(高田直樹)

     
     
     
     
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