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    運輸物流改革議連が発足 自民党「過酷な労働実態改善へ」

    2010年12月6日

     
     
     

    matsunami_1213.jpg 自民党に「運輸物流改革議員連盟」が誕生した。若手の国会議員が中心となり「トラック産業に係る適切な経済的環境の創出を目指す」という。会長には安倍晋三改造内閣で国交副大臣を務めた平井卓也衆議院議員(比例代表四国ブロック)、幹事長に松浪健太衆議院議員(同近畿ブロック)、事務局長には三原順子参議院議員(比例区)がそれぞれ就任。7日に開く設立総会で正式に決定する。仕掛け人は同党厚生労働部会副部会長で、厚労大臣政務官を務めたこともある松浪議員。「ドライバーの過労死」に着目し、「法体系、産業構造に政治のメスが必要」と主張する松浪氏に話を聞いた。



     ――新たな議連設立の目的を改めて。

     松浪 とにかくトラック業界はドライバーの過労死が突出している。国家として不名誉なことで、こうした「弱者」を救うのが政治。先月17日の衆院厚労委で物流2法施行後の過当競争を取り上げ、中田徹自動車交通局長にいろいろ質問させてもらった。国交省として中堅、大手また零細企業などカテゴリー別に運賃実態を把握しているかどうか聞いたら、「規制緩和以降、十分な把握ができていないと反省している」と潔く認め、さらに「これから元請け、下請け(一次、二次)、事業者の規模別で詳細に調査していく」と言った。細川律夫厚労大臣も協力を約束した。国が現実を把握していないことを認めさせたのは大きな成果だと思う。

     ――業界の多層構造、大手による丸投げ、過当競争による低運賃の実態など現実を把握して、その後はどうするのか。

     松浪 労基局が調べれば調べるほど「違反」が出てくるのが現状。これでは実態把握はできない。四角四面の規制、指導・改善から少し離れて「本当の実態」を把握する新たな仕組みが必要だ。日本が民主国家として憲法に保障された生存権、幸せに生きる権利をしっかり守っていくことは国交省だけの問題でなく、われわれの大きな「錦の御旗」。まず悪循環を断ち切り、その上で立法でいくのか法改正するのか、具体的なルール作りを検討していく。

     ――自民党には古賀誠衆議院議員(福岡7区)が会長を務めるトラック輸送振興議員連盟が存在するが。

     松浪 現在(同議連)は休眠中だ。われわれが目指すのは「過労死」に結ぶ過酷な労働実態の改善であり、そのための周辺事情の改善。何も矛盾はない。何十人、何百人の議連でああだこうだ言うよりも、「野党自民党」のスタイルで主張していくほうが効果は大きい。従来の議連は個人プレーが多かったのも欠点。偉い先生にお伺いしながら進めるのは苦手なので、衆参両院の若手を中心にやっていく。うちには政務官の経験者も多く、委員会の最前線に立てるメンバーが多い。

     ――3役が内定したが。

     松浪 平井氏は国交副大臣の経験もあるほか、非常に「開明的」で頼れる人物。改革集団「新世紀」(派閥に属さない自民党の若手議員で構成。松波氏が事務局長)に参加してくれた三原氏も「二足のわらじは履けない」と、公約通りきっぱり女優を引退した人。3人でしっかり発信していきたい。

     設立総会の呼び掛け人は次の各氏。

     衆議院=あべ俊子(比例中国ブロック)▽江藤拓(宮崎2区)▽加藤勝信(岡山5区)▽河井克行(比例中国ブロック)▽後藤田正純(徳島3区)▽武田良太(福岡11区)▽徳田毅(鹿児島2区)▽西村康稔(兵庫9区)▽平井卓也▽松浪健太
     参議院=岩井茂樹(静岡2区)▽中西祐介(徳島2区)▽松下新平(宮崎2区)▽三原順子(土居忠幸)

     
     
     
     
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