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    北海道で運輸サミット ドライバーを子どもの人気職業に

    2011年3月4日

     
     
     

     運送事業を盛り上げようと、前向きな事業者が意見交換を行う「第1回運輸サミットin北海道」が2月23日、ジャスマックプラザホテル(札幌市中央区)で開催。コンサル企業のシンプルタスク(吉井雅之社長、東京都豊島区)が展開する「ナニメン喜働力塾」の卒業生が中心となり、北海道、福島県、千葉県、愛知県、三重県などから12人が参加。自社の取り組みや課題、将来の夢などを語り合った。



     同サミットは、「トラックドライバーを子供らがあこがれる職業ナンバー1にしよう」というメンバーの声を発端に企画、運送事業者が「夢を語り合う場」として開かれた。今後、継続的に開催していく考えだ。

     吉井社長は「どの業界でも『うちは厳しい』という声を聞くが、その中でも伸びている所と、愚痴ばかり言う所がある。今、どれだけ儲かっているかよりも、未来に向けてのビジョンがあり、それに向けて活動することが重要。事業が楽しいと話す経営者は、顧客の役に立つことだけを考えている」と指摘。

     続けて、「自由に使えるお金があれば、『また運送業をやる』と言い切るくらい経営者は腹をくくらなければ駄目。他社のいいところを素直に採り入れて、従業員の力を100%引き出すよう心がけて欲しい。日本の運送業のイメージが、今日をきっかけに変わっていくことを期待している」と話した。

     運送会社からは、名備運輸(愛知県小牧市)、会津通商(福島県喜多方市)、セイワ輸送(千葉市若葉区)、丸吉運輸機工(北海道北広島市)の4社が取り組みを発表。名備運輸の丸川靖彦社長は、社員が子供らから「かっこいい」と言われる職場、人を大切にする会社にするために行った改革と効果を報告。企業理念、経営方針、シンボルマークを設定したほか、社内報と社長ブログの発行、トラックと制服のデザイン刷新、大型洗車機の導入、地元の駅伝大会への参加などを実施し、「愛社精神の育成、ビジョンの共有化、チームワークの強化など、投資した以上の大きな効果があった」とした。

     会津通商の今井司取締役は、現場に積極的に顔を出し、従業員とのコミュニケーションを活発化させると、彼らのパフォーマンスが上がったと報告。「経営陣への陰口も減り、他社の従業員からもうらやましがられている」と述べた。また、2年の準備期間を経て、クレド(企業の信条)を導入し、毎週の会議で各項目の取り組み状況をチェックするようにしたと発表。

     セイワ輸送の杉本竜彦社長は、「一番早く出社することで従業員の出社時間が早まり、地元の朝礼コンテストで表彰を受けた」ほか、読書会や会計勉強会の開催、ブログやメルマガの発行、顧客に自筆の感謝の言葉を添えて、直接請求書を持っていくようにしたことなどを報告。また、従業員同士が褒め合う「サンクスカード」も採り入れ、「会社が明るくなり、売り上げも増加した」。

     丸吉運輸機工の吉谷隆昭社長は、エコドライブコンテストで環境大臣賞を受けた取り組みを報告。流量計による燃費実験や配車ソフトの導入などを紹介し、「活動成果を積極的に披露し、遊び心を前面に出し、環境活動を楽しむ姿勢が重要。エコの輪を大きく広げ、地域の子供らに遊びに来てもらう会社を目指したい」と話した。(玉島雅基)

     
     
     
     
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