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「数値化」で他社と差別化
2011年4月1日
「自社のあるべきドライバー像」を?目に見えるように?定義することが重要という話をしましたが、今回は、その次にしなければならないこと、それは「自社のあるべきドライバー像」の?数値化?です。
ドライバーの「成果」や「力を入れるべき業務」「身につけるべき知識・技能」「勤務姿勢」、これらを具体的に数値化するのです。営業マンや配車マンなら「売り上げ」という数値設定ができるが、ドライバーはデジタコ評価点や事故件数ぐらいしか数値化できない、という質問があります。しかし、数値化しなければ、1年間でどれだけドライバーの能力が向上したかが確認できません。結果、ドライバー全体のやる気を下げることになります。そうならないために、数値化が必要不可欠なのです。
「成果」「力を入れるべき業務」「身につけるべき知識・技能」「勤務姿勢」の四つのうち、特に数値化が難しいのが「勤務姿勢」です。「成果」は、事故・クレーム・交通違反ゼロなど容易に数値化できます。「力を入れるべき業務」も、エコドライブはデジタコの評価点でチェックできますし、安全活動としてヒヤリハットも月間何件以上提出したかなどで数値化が可能です。「身につけるべき知識・技能」も簡単なテストをすれば可能です。
やはり「勤務姿勢」が一番難しいです。しかし、実はこの「勤務姿勢」こそ荷主さんに一番よく見られていることなのです。
例えば、あいさつや積み込み先や積み下ろし先での気配り。ミスをしてしまった時の謝罪の仕方など、一番強く荷主さんに印象付けることなのです。ですから、運送会社は「勤務姿勢」に力を入れる必要があります。
どんなあいさつをすれば好印象になるのか。どんな謝罪をすれば誠意が伝わるのか。一つひとつポイントを整理して、ドライバーに分かるようにチェックリストを作成し、数値化するのです。一見、数値化が無理! と思うことをあえて数値化していくこと。これは同業他社が諦めて取り組まないことなのです。裏を返せば、徹底的に取り組めば同業他社との差別化ができるのです。
同業他社が諦めてやらない「自社のあるべきドライバー像」の数値化という取り組み。2代目経営者がしなければならない大切なことです。
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