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中古ダンプが品薄に 復興作業でニーズ高まる
2011年4月18日
東日本大震災発生から1か月が過ぎ、被災地では急ピッチで復興作業が進められている。しかし、中古車・新車の車両不足は全国的に深刻化しており、大阪府の中古車買い取り業者も買い取る車両が不足していると話す。倒産会社などの車両も、需要が高まり高額なため、買い取りが困難な状態といい、現在、車両を購入したくてもしにくい状態にあるという。特に、需要が高い大型ダンプカーやタンクローリーなど特殊車両が高額となっているようだ。
ダンプカーは現在、東北地方で震災後の復興作業の関係から需要が高まっており、日ごろダンプカーを使用しない運送事業者にも復旧作業の依頼が来ており、解体作業などで使用されている深底ボディーの土砂禁止ダンプなどが、中古車業界で震災以前と比較して高額取引されている。このため中古車買い取り販売業者は価格の安定が図られることを願っている。実際、ダンプカーの購入を検討する運送事業者は「復興作業の仕事を行えば、1日で10万円程度の売り上げが確保できる。関西では4月になってから物量も落ち着いており、やはり需要が高い事業として瓦礫などを排除する輸送が注目されており、東北地域でのダンプカーでの輸送事業を考えている」と話す。
トラックなどの買い取りを行う大阪府岸和田市の泉州リクソウサービスの西村豪社長は、「土砂積みや土砂禁止ダンプカーともに高額取引されており、買い取る側のわれわれ事業者も考えられないほどの価格となっている。トラックはどんな車両でも現在は高額取引されていることから、買い取りを行うのにも苦労している」とし、「中古車市場は震災後の混乱が続いており、適正な価格での買い取り・販売は困難では」と嘆く。
一般の物流や建設業が低迷している中、特需で通常業務以外の輸送に取り組む事業者も存在し、中古車市場では人気車種ならびに価格に大きな変化が見られそうだ。(佐藤弘行)
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