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自分の右腕を作る
2011年5月27日
「自分の右腕を作る」。これは2代目経営者が中期目線で考えていくべき重要課題です。2代目経営者が会社を引き継いだ時、すでに先代からの番頭さんや管理者がいるケースが多いので、今すぐ業務に支障が出ません。その結果、自分の右腕を見つけたり、育てることの重要性に気付くのが遅れます。
私見ですが、中小企業、中でも運送会社であれば一人の優秀な右腕がいれば、ほぼ成功すると思います。なぜなら、ほとんどの中小運送会社には番頭らしき人はいても、優秀な右腕はいないからです。それどころか、社長が右腕の役割を兼務しているところが多いのです。右腕なんて、いなくていいのでは? そう思われる方もいるでしょう。答えは「NO!」です。社長が「現場にドップリ」では、次なる未来の経営戦略を練る余裕がなくなってしまいます。
「次なる経営戦略」とは、例えば「どんなドライバーを育成していくべきか」「どんな荷主と取引していくべきか」「荷主の現在の売上比率をどうすべきか」などがあります。
これらの経営戦略を立てるには、社長自身に時間がないとできません。会社の方向性を熟慮し、そのための経営戦略を練る。これが社長の本来の業務のはずです。
正しく方向性が決まっていない会社で、いくら現場仕事を頑張っても成果は出ません。そんな会社は、方位磁石を持たずに登山をしているようなもので、いずれ遭難(経営不振)してしまうでしょう。
そうなる前にしなければならないこと。それが「自分の右腕を作る」ということなのです。この大きな課題にできるだけ早く取り組む必要があります。前回の連載でお話しした「経営理念の構築と経営理念と一貫性のある仕事ぶり」も、自分の右腕を作る上で大変重要なことです。自分のことを慕って、ついてきてくれるような人柄、魅力を身につけることが必要ということですね。
では、どうすればいいのでしょうか? この問いの答えは「もし自分自身が管理者やドライバーなら、社長からどのようにされたら、この社長のためにも頑張ろうと思うか」を考えれば分かります。ぜひ、ご自身にこの質問をしてみて下さい。
「自分の右腕を作る」。2代目経営者がしなければならない大切なことです。
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