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トピックス
パチンコ台輸送 遊技人口減り業績悪化
2011年6月8日
パチンコ台輸送は特殊な輸送であることから、一般の貨物を取り扱う運送事業者の参入は困難だった。しかし、時代の流れとともに一般貨物を扱う事業者の参入も増加しているようで、パチンコ台を専門に輸送してきた事業者などは逆に仕事量が減少し、中には倒産・廃業に至る事業者も存在する。
また、事業の継続について考える事業者も多く、かつて「パチンコ台輸送は儲かる」と言われた話が、現在では存在しないのかもしれない。大阪府でパチンコ台を専門に輸送して20年以上の事業者は、「パチンコ台の規制強化などでパチンコ遊技人口が減少。中小・零細のホールでは次々と廃業や倒産が増え、結果、大手パチンコ店が生き残る状態となっている。これに加えてサミットや震災などでパチンコ台の新台入れ替えが自粛され、備品供給も不可能で現在、1か月も輸送がないなどの問題も存在。加えて一般貨物運送業者の参入などから経営は悪化し、当社でも毎月数百万円の赤字となり、これまでの累積赤字も数千万円におよび事業の継続が困難になっており、事業を他社に引き継いでもらうことも考えている」と話す。また、パチンコ台を専門に輸送する別の事業者も、「後継者がおらず将来性が見えないため、今後は他社への事業譲渡も検討している。今のままでは仕事は減少する一方で新規開拓なども厳しい。パチンコ台を専門に輸送してきたことから、今さら一般貨物の荷物を確保するのも困難だ」と語る。(佐藤弘行)
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