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    「仕事をさせた荷主も訴える」 ドライバーが未払い給料請求

    2011年6月23日

     
     
     

    truck5_0620.jpg 入社から2か月で会社を辞めたドライバーから突然、電話が掛かってきた。給料の未払い分を請求する内容だった。突然の電話に憤りを感じたという社長だったが、同時に、その元ドライバーの主張に寒気を覚えたという。「ドライバーに学歴は関係ないというが、採用に関して大学卒業という学歴は考えものだ」とため息をついている。



     そのドライバーが千葉県の事業者に入社したのは今年3月のことだ。40代後半で職を幾度か変えていたが、ドライバーは初めてだった。履歴書には、有名私立大学法学部の名前があったが、「学歴は関係ない」と考えていた同社長は、真面目な印象を受けた、そのドライバーの採用をすぐに決めた。

     入社してから真面目に働いていたが、2か月後の5月下旬に退職届を出してきた。同社長は、短い期間でもあり、また外国に行くとのことだったので慰留もせずに退職を認めたという。

     しかし、6月に同社に一本の電話が入った。辞めたドライバーからで、給料の未払い分を請求する内容だった。同社では月給制を敷いているが、当然、仕事に慣れるまで安く設定されている。経験を積んで昇給するという段階を踏む。しかし、その元ドライバーは40代後半で、生活もあるということで、社長独断で通常よりも手当を増やし、手取りが増えるようにしていた。それだけに、電話が掛かってきた際は、「何がなんだか訳がさっぱり分からなかった」と語る。

     本人の主張を聞いた上で会社側の規定を説明したが、元ドライバーは納得しなかった。言った言わないの話になり、お互いの言い分は平行線をたどっていたが、しびれを切らした元ドライバーは、未払い分を支払わない場合は公的な場所へ訴えると言い出してきた。仕事柄、労働時間が多少長くなることがあったものの、就業規則通りに支払っていた同社に落ち度はなく、訴えられても負けない自信はあった。

     しかし、元ドライバーのさらなる言動に寒気を覚えた。「荷主を訴える」と言い出してきたのだ。賃金を支払っているのは運送会社で、雇用問題は荷主には関係ない。しかし、訴えるとした内容は荷主にとっても、そして仕事を請け負う同社にとっても痛いところを突かれるものだった。それは、「労働時間をオーバーさせるような仕事を与え、契約していることが問題」とし、荷主を訴えるといいだしたのだ。

     同社によると、その荷主とは長年の付き合いだが、確かに労働時間内で終わらないような仕事を請け負うケースもあったという。

     「公になれば荷主が痛手を負う。それで契約解除ともなれば、請け負う我々に影響する」と考えた同社長は、そのドライバーの言い分に納得いかないながらも、ある程度は妥協する道を選んだという。

     これまで学歴で採用を考えたことはなかった同社長だが、今回の1件で、「知識や学歴のある人を採用するのは考えたほうがいいのか」とし、「大卒ドライバーは、中小・零細企業には、不向きなのかもしれない」と漏らしている。(高田直樹)

     
     
     
     
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